植毛手術の失敗した時のデメリット
植毛手術は、数ある育毛対策の中でも以下のように失敗の可能性が高い薄毛治療法になります。
・植毛手術自体が失敗しうまくいかない
・植毛手術は成功しても、施術結果が自分自身のイメージしていたものと違う
・頭皮に傷が残る
・生え際がカツラのように不自然になる
・頭皮がへこむ
など
これも広い意味では植毛手術の失敗というデメリットになるでしょう。
今回の記事では、植毛手術の治療方法を選択したデメリットとなる代表的な失敗ケースをいくつか紹介していきます。
植毛手術を考えている人は、植毛手術が失敗した時のデメリットととして、まず失敗例をしっかりと見てから、本当に植毛手術を受けるのか考えた方が良いでしょう。
目次
頭皮に傷跡が残る
もともと短髪のヘアスタイルを好んでおり、植毛手術後には短髪のヘアスタイルでばっちり決めたいと考えている人。
こういった人は植毛手術による手術法を行ったことを失敗だったと後悔するかもしれません。
なぜなら、外科手術による植毛手術を行うと、頭皮に大きな傷が残ってしまうことがあるというデメリットがあるからです。
特にFUTストリップ法という自毛移植の施術方法を用いて植毛を行った際、自分の側頭部や後頭部の頭皮に大きな傷が残る失敗例が報告されています。
FUT法は現在植毛において最も広く用いられている技法で、植毛したドナーである人毛がきちんと定着するようにドナー採取時に側頭部や後頭部にメスを入れて、毛髪だけでなく皮膚も一緒に採取してしまうという方法になります。
FUT法を用いると、後頭部に一本横線が入ったような傷痕が残るデメリットが生じます。
FUT法を行った場合でも、2cm以上の髪の毛の長さがあれば傷跡が目立つことはありません。
ただ、それ以下の長さの髪の毛になると、頭皮の傷が目立ってしまうため、残念ながら坊主やソフトモヒカンといったようなヘアスタイルを決めることは出来なくなるデメリットが発生します。
一応、時間が経てばFUT法による植毛の傷痕は少しずつ小さくなっていきますが、それでも坊主のようなヘアスタイルを取ることは難しいと言わざるを得ません。
ちなみに、ロングヘア−でも問題無いという人やヘアスタイルに特にこだわりが無い人であれば、植毛で頭皮に傷がついたとしてもそこまで大きなデメリットとして気にする必要はないでしょう。
また、最近では紀尾井町クリニックで実施されている傷跡が目立たないトリコフィティック縫合法などの選択肢もあります。
頭皮に傷跡が残るのが嫌だって人は、毛包や毛根ごとグラフトをくりぬき移植していくFUE法(ダイレクト法)やニードル法による治療法なら、毛根を損ねる切断率も低く傷跡が目立たなく植毛できるためオススメです。
最新の切らない植毛方法を実施している有名なクリニックを以下にあげておきます。
気になる人はご覧ください。
生え際の植毛で不自然になり失敗する
「植毛をしたら、髪の毛がフサフサだったあの頃に戻れる…。」と思っている人。
このような人は、植毛手術を受けた後、毛量は増えたのに、何か以前とは違う違和感がある髪の毛に失望して、植毛手術が失敗だったと後悔するかもしれません。
特に頭頂部よりも生え際に植毛した人が、不自然な生え際に不満を感じるデメリットがあるというのは植毛手術の失敗の代表例です。
植毛はただ髪の毛を植えればいいわけではありません。
現在生えている髪の毛に、植毛した髪の毛を自然になじませるためには、植毛する位置・植毛する毛流れ、密度などに細心の注意を払う必要があります。
いかに今生えている髪の毛に自然になじむような形で髪の毛を植えることが出来るのか、植毛クリニックのは医師の技術に左右されます。
医師の技術力が未熟だったことが原因で、カツラを着けているかのような生え際になるデメリットもよくあります。
AGAによって前頭部が不自然になる
AGAによる生え際の薄毛に悩んでいる人が植毛手術に成功した場合、フサフサになった生え際を見て狂喜することでしょう。
しかし、その後に落とし穴が待っている場合があります。
たしかに、生え際に毛を植えたことにより、一時的に毛量が増えて、薄毛が改善したように感じます。
ただし、ここで忘れてほしくないのは、植毛で髪の毛を増やすことに成功しただけで、AGAによる抜け毛の症状がおさまったわけではないということ。
しかし、植毛で髪が増えたことで油断して、元々生えていた髪の毛のAGA治療薬によるケアを怠ってしまうことがよくあります。
これが植毛の失敗やデメリットにつながります。
具体的には生え残っていた髪の毛へのケアを怠ったことにより、発毛サイクルを乱すAGAによってそれらの髪の毛が脱毛してしまい、再び生え際が薄くなります。
なお、植毛した髪の毛はAGAの影響を受けず、そのまま生え残ることになるので、植毛した生え際はフサフサでその付近の髪だけ薄くなるという非常に不自然な生え際になります。
植毛後の自然な生え際を保つにはAGA治療も継続しなくてはなりません。
定着率が悪く髪が抜けてしまった
植毛の技術が現在ほど発達していなかった時代、植毛手術の失敗による最大のデメリットは植えた髪の毛がほとんど抜け落ちてしまうというものでした。
しかし、現代では植毛技術が進んだこともあり、植毛した髪の毛の90%程度がしっかりと定着するのは当たり前となっています。
ただし、植毛した髪の定着率が上昇したことに油断して、手術直後に植毛した箇所を不注意でぶつけてしまう、植毛した箇所にくしを入れてしまうといった失敗をして、自らの不注意で植毛した髪の毛の定着を妨げてしまうケースもあります。
これは言わば自業自得で植毛に失敗してしまうケースです。
植毛後に頭皮がつっぱる
自毛植毛には何通りかの手術方法がありますが、その代表的なものが上述したFUT法です。
FUT法は後頭部の頭皮を直接切り取って、そのまま植毛するという手法です。
この際、頭皮を切り取られた箇所は糸で縫合する形になります。
この糸で縫合する際に頭皮が無理に引っ張られるため、頭皮の突っ張る感覚が生じるデメリットがあります。
頭皮がつっぱるデメリットの症状については大体数日もすればその感覚が治まるため、植毛手術に失敗した時のデメリットと言うほどのものではありません。
頭皮がへこむことがある
植毛手術を受けた後に部位植毛の頭皮がへこむ症状、これは「ピットスカー現象」と言われており、執刀した医師の植毛技術が未熟だったことで引き起こされるデメリットです。
ピットスカー現象が出ると、頭皮がまるでみかんの皮のようにぼこぼことへこんでしまいます。
ピットスカー現象が出た場合、植毛手術の失敗によるデメリットと言わざるを得ません。
ピットスカー現象の原因は植毛手術の際、毛包を本来植えこむべき表皮の部分よりも深くに植えてしまったことです。
これにより発生するのが、ピットスカー現象です。
ピットスカー現象が現れたなら、最悪の場合は植毛手術のやり直しが必要になるケースもあります。
植毛手術中、手術後に合併症がまれにおこることもある
植毛手術中に起こりうる合併症
基本的に植毛手術は命にかかわる手術ではありません。
ただ、手術を受ける人の状況によっては手術中に合併症を引き起こす可能性もあります。
このような植毛手術の合併症の例として報告されているのが麻酔をかけた時の麻酔アレルギー。
その発生確率は数十万件に一件程度ですが、重い麻酔アレルギーが発生すると、命にかかわる場合もあります。
また、手術を受ける人の体調によっては不整脈や心臓発作などの合併症を併発する場合もあります。
ただ、この確率も非常に低いものになります。
手術後に起こりうる合併症
植毛手術は手術後もさまざまな合併症が出る場合があります。
植毛手術による合併症が発生した場合、手術箇所が熱を持つ・手術箇所に膿がたまるといったデメリットが現れます。
ただ、植毛手術によって合併症が発生する可能性はそこまで高くありません。
これに対して、植毛手術後に痛みが止まらず鎮痛剤が必要になる人は全体の半数程度、また理由は不明ですがしゃっくりが止まらなくなる人は全体の5%程度、存在します。
このようなデメリットは合併症ではありませんが、植毛手術後によくみられる症状です。
また、人工毛植毛を行った場合、人工毛を移植した部分が人工毛を異物と判断し拒絶反応を起こし、人工毛が抜けたり、自毛植毛で植毛した毛が一時的に抜けるショックロスといった副作用の症状が発生します。
植毛による失敗は、医師の腕にかかっている
植毛に失敗した時のデメリットを見ていくと、植毛で満足できる結果が得られなかった場合、執刀した医師の技量が未熟だったことが原因となるケースが非常に多いです。
最近では、植毛の手術費用が安い海外で旅行がてら施術に行く医療ツーリズムなんかも盛んですが、万が一失敗した時や医師の技術の見極めが難しい海外での植毛は慎重になる必要があります。
したがって、植毛手術を受けるのであれば、まず体験談や口コミでも人気の腕の良い医師がいる植毛クリニックやAGAクリニック選びが何よりも大切になります。
最近では、毛根切断率の低いARTAS法(アルタス)のようなロボットも開発され、人間よりも正確にドナー採取も行えます。
ですが、グラフト採取後の頭皮への移植はやはり人間の方が正確性に優れています。
そのため、植毛手術は腕の良い医師を見つけて、その医師に植毛手術をしてもらうことが大切です。
そのため、面倒に思わずにいくつかの植毛クリニックで無料カウンセリングを受けるなど努力は必要になります。
これが植毛で失敗しないための最善策です。
植毛よりもリスクが少ない育毛剤もおすすめ
さて、ここまでは発毛治療の植毛について、その失敗した時のデメリットを中心に細かく見てきました。
日本皮膚科学会によるAGA治療法の有効性をまとめた男性型脱毛症診療ガイドラインでBランクとされている植毛手術(自毛)でさえご覧のようにかなりのリスクがあります。
また、治療効果の面だけでなく治療費用面の負担も大きいです。
そのため、植毛は安易に選ぶべきものではありません。
植毛は髪の毛を作る毛母細胞の働きが完全にストップした段階で、最終手段として選択される方法です。
ただ、最近は育毛剤にも毛乳頭の毛母細胞を再び活性化させる発毛促進効果を持つものがあります。
まずはこのような発毛効果のある発毛剤や、育毛剤を使ってみるのもおすすめです。
育毛剤などを用いた治療であれば、配合成分や価格などのチェックも必要です。
自分の薄毛にあった育毛剤をどうやって選べばいいのかは以下のページにまとめました。
参考にしてみてください。
とにかく人気で効果の高い育毛剤が知りたい人は以下の記事をご覧ください。
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