自毛植毛のメリットとデメリット
自毛植毛には以下のようなメリット、デメリットがあります。
メリット
・自分の髪の毛を採取して植えるので、定着率が高い
・一度定着するとメンテナンスが必要ない
・普通にシャンプーもできるし、健康な髪と同じ髪の毛をセットすることもできる
・ロボットによるARTUS植毛など切開せずに傷跡も残さずにドナーを採取することができる
デメリット
・保険の適用がないため、高額な費用を自分で負担する必要がある
・自分の後頭部の髪の毛を使用するため、数に限りがある
・手術を何度も行う必要がある
この記事を読めば、自分の薄毛には自毛植毛をした方がいいのかがわかります。
目次
1、自毛植毛のメリット
自毛植毛のメリットは以下の6つです。
・自分の髪の毛を採取して植えるので、定着率が高い
・一度定着するとメンテナンスが必要ない
・定着した毛は永久に生える
・普通にシャンプーもできるし、健康な髪と同じ髪の毛をセットすることもできる
・ロボットによるARTUS植毛など切開せずに傷跡も残さずにドナーを採取することができる
・拒絶反応がない
以下で一つずつ詳しく解説していきます。
自分の髪の毛を採取して植えるので、定着率が高い
自毛植毛は自分の皮膚や毛根にある組織の「毛包」から移植することに加え、もともと自分の頭皮にあった毛なので、人工の毛を植える人工毛植毛より拒絶反応が起こりにくく、新しく植え付けられた髪の毛が再び発育する「定着率」がいいと言われています。
自毛植毛は定着率がよく、植毛後もスムーズに発毛しやすいため、現在AGAクリニックを始めとする植毛を実施している病院の半数以上が自毛植毛を採用していると言われています。
一度定着するとメンテナンスが必要ない
自毛植毛は人工毛植毛と違い、頭皮がかぶれたり炎症を起こしたり、ショックロスと言われる一時的な脱毛などの「拒絶反応」が起こらない限り、手術後のメンテナンスは必要ありません。
なぜなら、自毛植毛は頭皮に定着すればもともと生えていた周りの毛と変わりなく成長していくので、移植した毛だからといって特別に管理する必要が無いからです。
かつらや増毛と違って維持費が掛からないのは、植毛のメリットと言えるでしょう。
定着した毛は永久に生える
自毛植毛は、「自分の髪の毛の、生える場所を変更しただけの治療」という考え方もできます。
もともと自分の毛が生えていた頭皮を別の場所に移植したことで生える場所は変わりましたが、他の毛と同じように毛根が活動し、髪が成長していき髪の成長サイクルの「毛周期」も同じようにやってくるので、本質的に移植前の髪の毛と変わりはありません。
そのため、植毛により定着した毛は他の毛と同じように、半永久的に伸びていきます。
普通にシャンプーもできるし、健康な髪と同じ髪の毛をセットすることもできる
自毛植毛は、植毛してから定着するまで約一週間かかりますが、定着後は自分にもともと生えていた髪と何ら変わりなく成長していくので、シャンプーはもちろん、健康な髪と同じように育毛剤の使用やヘアケアもできます。
そして、植毛後の髪が頭皮に根付きもとから生えていた髪と同じように成長し、抜けて新しい髪が生えていくため植毛した部分だけ違和感が出ることがなく、通常通りヘアセットもできます。
ロボットによるARTUS植毛など切開せずに傷跡も残さずにドナーを採取することができる
植毛と言うと、メスを使ったり傷跡が残るイメージを持ってしまうかもしれませんが、手術の方法によっては切開をせず傷跡が残らないように自毛植毛が出来ます。
例えばARTUSという、自毛を採取するためのロボットを用いたりする「FUE法」では、頭皮の皮膚ごと切り取るのでは無く、毛根の周りにある「毛包」という部位を細い針や細いスリットを入れることで採取し植毛するので、切開せず傷跡も残りません。
拒絶反応がない
人工毛植毛では自分の頭皮にない人工的なものが植え付けられることで、頭皮に炎症が起きたり、移植した箇所が膿んだり、ショックロスといった脱毛が起きたりといった「拒絶反応」が起こることがあります。
しかし、自毛植毛の場合はもともと自分にあった皮膚や毛包を移植するので、移植した時や頭皮に定着してからも拒絶反応が起こらないのです。
2、自毛植毛のデメリット
自毛植毛のデメリットは以下の6つです。
・自分の後頭部の髪の毛を使用するため、数に限りがあり、薄毛で悩んでいるすべての個所に髪を植毛できるわけではない
・髪の毛を採取した後頭部に数センチの傷跡が残る
・保険の適用がないため、高額な費用を自分で負担する必要がある
・髪の毛が定着するまでに時間がかかる
・手術を何度も行う必要がある
・一度に近い箇所に多く植毛してしまうと生着率が落ちる関係で1度に多くの植毛はできない
以下で一つずつ詳しく解説していきます。
自分の後頭部の髪の毛を使用するため、数に限りがあり、薄毛で悩んでいるすべての個所に髪を植毛できるわけではない
AGAや男性の薄毛の場合、男性ホルモンの影響で生え際やつむじが薄くなりますが、男性ホルモンの影響が少ない後頭部の毛は薄くなりにくい傾向があります。
自毛植毛では、健康的な後頭部の毛を採取するのですが、自分の毛なので採取する数に限りが有りますし、さらに一度に多くの皮膚や毛包を移植すると毛と毛の間隔が狭まり定着率が下がる ので、薄毛の部位全てに植毛できるわけではないのです。
髪の毛を採取した後頭部に数センチの傷跡が残る
自毛植毛の手術方法にもよりますが、移植に伴い頭皮の一部や毛包を切り取ることになるので、大小問わず傷口ができます。
移植のための毛は、薄毛になりにくい後頭部から採取されますが、「FUT法」と呼ばれる手術では、後頭部の皮膚を細長い帯状に切り取り皮膚ごと移植するので、手術後に縫合しても数センチほどの傷跡が残ってしまいます。
保険の適用がないため、高額な費用を自分で負担する必要がある
自毛植毛は医師による手術ですが、保険が適用されず全額自己負担になります。
植毛の費用は病院や手術内容、植毛する本数によって異なります。
一般的に一箇所の植毛に必要な本数2000本で、FUT法で約30万〜100万円、FUE法で約100万円〜200万円、ATRASで約50〜100万円程必要になります。
薄毛が進行していて植毛したい箇所が広いとさらに本数が増え、多額の費用が必要になります。
髪の毛が定着するまでに時間がかかる
移植された髪は、傷口がかさぶたで固まるまではぎりぎり頭皮に繋がっているような不安定な状態なので、植毛してから移植した部分の頭皮に定着するまで1週間ほど時間が掛かります。
定着するまでの期間は、シャンプーは禁止で、激しい運動やアルコール摂取も控えなくてはなりません。
さらに、定着した毛が、もとからある健康な毛と同じように成長するようになるまでに数ヶ月〜1年ほどかかると言われています。
手術を何度も行う必要がある
AGAでハゲやすい生え際や頭頂部をカバーするように植毛すると、平均で1万〜1万3千本もの毛が必要になります。
しかし、定着率を良くするため一度の手術で植毛できる数は2000~5000本ほどになるので、生え際などの広い範囲に移植する場合には回数を分けて移植することが多くなり、1度で植毛が完了しません。
そのため、最大で4回程に分けて手術をする場合もあり、その分全てが発毛するようになるまで時間もかかります。
一度に近い箇所に多く植毛してしまうと生着率が落ちる関係で1度に多くの植毛はできない
植毛は頭皮への生着率を考慮して2〜3回に分けることがあります。
なぜなら、毛は一つの毛包から1〜3本生えており、この毛が十分に育つためには1〜2ミリ単位の微妙な間隔を作りながら植えていく必要があるため、一度に多く植毛することが難しいのです。
さらに、一度に狭い範囲にたくさん植毛してしまうと一つの毛包に送られる栄養が分散され生着率が低くなり、その後、髪が成長しにくくなってしまうという理由も考えられます。
自毛植毛はデメリットが多いため慎重な判断が必要
自毛植毛は、毛包が機能しなくなってしまった頭皮にも毛を移植できる治療法で、AGAクリニックでの投薬治療や育毛剤を使ったセルフケアで発毛効果が得られなかった人の最終手段として選ばれることがあります。
しかし、自毛植毛の1回の手術にかかる費用が高く、定着して周りの毛と同じように成長するのに数ヶ月かかること、FUT法など切るタイプの手術で傷跡が残ってしまうといったリスクも目立ちます。
そして、多くの毛を植毛するとなると1回だけでは終わらず、予想以上に費用と時間がかかってしまうこともありますので、自毛植毛はコストもリスクも高い、デメリットの多い治療法であることも覚えておかなくてはなりません。
植毛手術の失敗した時のデメリット
植毛手術にはいろんな失敗がつきものです。
以下のページに植毛手術を行って後悔したような例を解説しました。
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