厚生労働省が認めた育毛剤の効果
育毛剤の広告や成分表をチェックしていると、「有効成分」という言葉を見かけることがあります。
この有効成分というのは国の厚生労働省が育毛効果を認めた育毛成分です。
したがって、厚生労働省から有効成分と認められていない他の育毛成分と比較すると、その育毛効果への信頼性は高いです。
ただ、世の中の育毛剤には厚生労働省の有効成分認定には時間とお金がかかるため、最新の育毛成分を有効成分の認定を待たずに配合している商品もあります。
このような商品は薬機法という医薬品認定の法律の規定で、医薬部外品の育毛剤としての基準を満たさないため、化粧品として販売されています。
今回は厚生労働省から有効成分として認められている代表的な育毛成分の紹介と、有効成分だけを基準にせずに本当に効果のある育毛剤を見つけるための方法を紹介します。
目次
育毛剤の成分が厚生労働省の認可を受けるには?
新しく開発された育毛剤の育毛成分が厚生労働省から有効成分としての認可を受けるためには、薬機法という法律に基づいた臨床試験を行って、その成分の有用性や副作用の有無を検証する必要があります。
このような臨床試験のことを治験と呼んでいます。
治験に当たっては、まず治験計画を作成します。
その治験計画を国から認定してもらった段階で、臨床試験に参加してくれる被験者を集めます。
そして、事前の治験の計画書にしたがって、有効成分の被験者への投与を行い、育毛効果がはっきりと認められた場合、有効成分として認定されます。
育毛剤の成分の効果が厚生労働省に有効成分として認可されるには、このような手続きを経る必要があるため、開発された育毛成分が有効成分として育毛剤に配合されるまでにはかなりのタイムラグが生じます。
厚生労働省によって認可された育毛剤の成分
ここからは厚生労働省に認可された有効成分の中で、よく知られている代表的な育毛剤の育毛成分を紹介していきます。
これらの育毛剤の有効成分は国の厚生労働省から課されたさまざまな臨床試験をパスしているため、一定の育毛効果は確実に期待できるものになります。
ミノキシジル
男性の薄毛患者の90%が悩んでいるという代表的な薄毛の原因として、AGAの存在が挙げられます。
AGAの治療を専門で行うAGAクリニックでも治療に用いられている発毛医薬成分がミノキシジルです。
ミノキシジルはもともと高血圧の人のための薬として使われており、血管を拡張して血液の流れをスムーズにすることで、血圧を下げる効果を持っています。
しかし、投与された患者の体毛が濃くなるといった作用が出たことにより、育毛剤に転用されました。
ミノキシジルは、もともと病気の治療に使われていた成分ということで、その発毛促進効果は抜群。
頭皮の血行を改善し、髪の毛を作る毛母細胞に豊富な栄養を届けることによって発毛を促していきます。
ミノキシジルが配合されている代表的な育毛剤はリアップです。
リアップは市販の育毛剤でミノキシジルを配合している唯一の商品です。
このサイトでのリアップに関しては以下のページに詳しい効果をまとめているので読んでみてください。
フィナステリド
フィナステリドはAGAクリニックで処方されるAGA治療薬に含まれている代表的な成分です。
AGAクリニックでの育毛治療の基本は、このフィナステリド配合のAGA治療薬を用いた投薬治療です。
フィナステリドには体内に入ることで、AGAの原因となる5αリダクターゼを抑制するのに抜群の効果を発揮します。
フィナステリドは抜け毛を劇的に改善してくれるため、まさにAGA治療の救世主と言ってもよい存在です。
ただ、人によってはフィナステリドの服用によって、精力減退・うつ症状といった副作用に悩まされる可能性もあるため、必ず医師の処方を受けて服用することが求められています。
なお、このフィナステリドは妊娠中の女性の体内に入ると、胎児に障害を残す恐れが指摘されており、女性への処方は絶対厳禁です。
フィナステリドが配合されている代表的な育毛剤はプロペシアです。
グリチルリチン酸ジカリウム
頭皮の抗炎症作用を持つ成分と言えば、グリチルリン酸ジカリウム。
まさに頭皮の抗炎症効果を持つ育毛剤の成分の代表的存在です。
薄毛症状に悩む人は頭皮環境も非常に悪化しているケースが多いです。
頭皮環境が悪化すると、髪の毛を作る毛母細胞や毛乳頭細胞の働きにも悪影響を与えます。
特にフケ・かゆみといった症状がある人は頭皮が炎症を起こしている可能性が大です。
このような頭皮の炎症を防いで、頭皮環境を改善してくれるのが、グリチルリチン酸ジカリウムです。
グリチルリチン酸ジカリウムが配合されている代表的な育毛剤はチャップアップです。
このサイト内のチャップアップの詳しい情報は以下の記事にまとめてあるので、気になる人はご覧ください。
チャップアップ(CHAP UP)を試してみた感想と口コミレビュー
センブリエキス
育毛剤の血行促進成分というと、代表的なものは上述した発毛成分のミノキシジルです。
ただし、ミノキシジルは発毛剤リアップのみにしか配合されていません。
では、他の育毛剤ではどのような頭皮の血行促進成分を配合しているのか?
定番となっているのが、センブリエキスです。
センブリとは漢方に使われている成分で独特の苦みがあることで知られています。
このセンブリから抽出したセンブリエキスには優れた頭皮の血行促進効果があるため、多くの育毛剤に配合されています。
ミノキシジルとセンブリエキスを比較すると、頭皮の血行促進効果は多少劣るかもしれませんが、ミノキシジルでしばしばみられる頭皮トラブルのような副作用が無いことが魅力です。
センブリエキスが配合されている代表的な育毛剤はチャップアップです。
チャップアップ(CHAP UP)を試してみた感想と口コミレビュー
酢酸トコフェロール
酢酸トコフェロールは男性用育毛剤だけでなく、女性用育毛剤にも多く配合されている成分です。
この酢酸トコフェロール、聞きなれないかもしれませんが、簡単に言うとビタミンEの一種になります。
酢酸トコフェロールは化粧品にも配合されている成分で、育毛剤に配合してやることで頭皮の老化を防ぐ抗酸化作用を期待することが出来ます。
頭皮が老化してくると、髪の毛を作る細胞の働きが鈍ってくるのは事実。
これを防いでくれるのが酢酸トコフェロールです。
酢酸トコフェロールが配合されている代表的な育毛剤はマイナチュレです。
このサイト内のマイナチュレの詳しい効果は以下の記事にまとめました。
ジフェンヒドラミン
ジフェンヒドラミンは育毛剤だけでなく、花粉症などにも使われている成分です。
このジフェンヒドラミンはアレルギー反応やかゆみを抑える効果を持っているため、花粉症などのアレルギー症状の治療薬としては非常に有用です。
また、ジフェンヒドラミンが育毛剤に配合された場合、頭皮のかゆみを抑えてくれるというのがポイントになります。
頭皮が炎症すると、かゆみを覚えるようになるため、頭皮を無意識に掻いてしまい、それが抜け毛を誘発するケースがみられます。
このような頭皮を掻くことによって生じる抜け毛を防いでくれる効果がジフェンヒドラミンには期待されています。
ジフェンヒドラミンが配合されている代表的な育毛剤はチャップアップです。
チャップアップ(CHAP UP)を試してみた感想と口コミレビュー
M-034
M-034はミツイシコンブと言われる海藻から抽出されたエキスをベースに開発された成分です。
このM-034は上述したミノキシジルとの比較実験で、ミノキシジル同等の育毛効果を記録したとされており、非常に人気を集めている育毛成分です。
M-034にはミノキシジルのように頭皮の血行促進効果も備わっていますが、注目したいのは外毛根鞘細胞の増殖を促すという効果。
外毛根鞘細胞は毛根部分にある細胞で、髪の毛を支える役割をしています。
この外毛根鞘細胞が増加することで、髪の毛の土台がしっかりとしてくるため、抜け毛を減らすことが出来ます。
M-034が配合されている代表的な育毛剤はブブカです。
他にもM-034を配合している育毛剤はいくつかありますが、ブブカは市販の育毛剤の中でM-034の配合量が最も多いものになっています。
オウゴンエキス
AGAの薄毛症状を抑えるためにはDHTという原因物質の生成につながる5αリダクターゼを抑制することが非常に重要です。
この5αリダクターゼ抑制に抜群の効果を発揮するのがフィナステリドですが、医薬品のため残念ながら市販の育毛剤には配合することができません。
では、市販の育毛剤では5αリダクターゼの抑制は期待できないのか?
そんなことはありません。
市販の育毛剤において5αリダクターゼ抑制の役割を担っているのがオウゴンエキスです。
オウゴンエキスはシソ科のコガネバナと呼ばれる植物から抽出されたエキスで、古くから漢方薬として用いられてきました。
このオウゴンエキスには、5αリダクターゼの抑制効果が備わっています。
オウゴンエキスが配合されている代表的な育毛剤はチャップアップです。
チャップアップ(CHAP UP)を試してみた感想と口コミレビュー
有効成分以外の成分にも注目して育毛剤を選ぶことが大事
有効成分ははっきり言って育毛剤の差別化の要因にはなりません。
なぜなら、厚生労働省から認められた有効成分はほとんどの育毛剤で共通して配合されている成分になるためです。
特にセンブリエキス・グリチルリチン酸ジカリウムなどは配合されていない育毛剤を見つける方が困難なほどです。
したがって、基本的には厚生労働省認可の有効成分を基準に育毛剤を選ぶ必要はありません。
ただ、男性の場合であればAGAが薄毛の原因の90%以上を以上を占めるため、オウゴンエキスをはじめとしたAGAを防ぐための成分がきちんと配合されているかはチェックしておきましょう。
このようなAGAを防ぐために有効な成分の例としては、オウゴンエキス以外にヒオウギエキスやダイズエキスといったものも挙げることが出来ます。
ココだけ押さえておけば、後は自分自身の自覚症状に合わせて育毛剤を選べばよいでしょう。
例えば、チャップアップであれば固くなった頭皮を柔らかくする成分が充実しているので、頭皮を触ってみて固さを感じる人にはおすすめです。
また、頭皮がオイリーな人は皮脂の分泌量が多く、皮脂で毛穴が詰まっている可能性があります。
毛穴が詰まってしまうと普通の育毛剤はなかなか毛穴から浸透できず、育毛効果を発揮することは出来ません。
そのような人であれば、育毛成分の極小化を実現し、浸透力を高めたM-1ミストやナノインパクト100を使うのもおすすめ。
「AGAを防ぐ成分を配合している育毛剤の中から、自分の自覚症状に合わせて、それを改善するのに最も適した育毛剤を選ぶ」、これが育毛剤選びの王道です。
オススメの育毛剤に関しては以下のページの育毛剤ランキングにまとめてあるので参考にしてください。
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