病院で処方されている薄毛対策用の育毛剤のメリット・デメリット
薄毛を改善させる発毛効果のある医薬品が、病院や薄毛専門クリニックで販売されています。
薄毛の専門病院で処方される薄毛に発毛効果のある医薬品は、医療機関での臨床試験(医薬品を販売前に効果や副作用について確認するテスト)を経ているので、薄毛に対する高い発毛効果が期待されてい知っておきたいます。
ですが、実は病院の医薬発毛薬には必ず知っておきたいメリットとデメリットがあるのです。
この記事では、病院で処方される育毛剤に関する以下の情報がわかります。
・AGA(男性型脱毛)にも効果がある治療薬発毛剤の効果
・頭髪専門の病院であるAGAクリニックや皮膚科の処方薬と、一般的に販売されている市販の育毛剤との比較
AGAクリニックや皮膚科等の病院で処方される医薬品系の発毛剤で発毛治療をするか、それとも市販で購入できる育毛剤を利用するかで悩んでいる人は、このページで自分に合う薄毛対策が見つかります。
市販の育毛剤のメリット
ドラッグストアや薬局、通販で購入できる市販の育毛剤のメリットは、価格が安くて、副作用がなくて、最新育毛成分が次々と生み出されているという3点です。
市販の育毛剤の価格
市販の育毛剤の価格も千差万別ですが、平均するとひと月あたり5,000円から10,000円程度です。
市販の育毛剤だと比較的低価格で育毛が出来るので、経済的に負担の少ない育毛対策を望んでいる人にはおすすめです。
市販の育毛剤の副作用
市販の育毛剤には、基本的に天然成分が配合されています。
市販の育毛剤は頭皮に刺激の少ない植物エキスを利用しているので、頭皮に大きな負担をかけてしまうことは考えにくいです。
市販の育毛剤の中には、頭皮の皮脂の過剰分泌や、ふけやかゆみなどの炎症を抑え頭皮環境を改善させるような育毛成分も含まれているので、頭皮の荒れなどの副作用を未然に防いでくれるような育毛剤も存在しているのです。
※育毛剤の中には防腐剤や着色料、そして香料といった添加物を一切含んでいないものもあります(添加物はアレルギーを発症させる恐れあり)。
市販の育毛剤の最新育毛成分
近年の市販の育毛剤には、新しい有効な育毛成分が次々と生み出され配合されているため、昔の育毛剤とは配合されている成分も効果も全く異なります。
・キャピキシル
・ピディオキシジル
・M-034
・バイオポリリン酸
上記のような、一昔前では存在しなかったキャピキシルやピディオキシジルのような育毛成分が含まれている育毛剤が非常に多くなりました。
さらに、近年の育毛剤は頭皮環境を正すなどの頭皮の表面上への育毛効果だけでなく、毛穴の奥の毛母細胞に対して活性化させる発毛促進のような働きかけにも目を向けているのです。
最近の育毛剤は、一昔前のような頭皮の上から血行を良くするというような機能だけではなくなってきているんです。
市販の育毛剤のデメリット
市販の育毛剤は、病院でできる頭髪治療ほどの育毛効果が期待できません。
通販などで購入できる市販の育毛剤の場合は、医薬部外品であり医薬品ではないため、医薬成分を配合できないデメリットがあります。
つまり、市販の医薬部外品の育毛剤には、医薬品の発毛剤であるミノキシジルやプロペシアを配合してはならないため、育毛効果もその分、医薬品のミノキシジルやフィナステリドのような発毛剤に比べて期待できないのです。
最近販売されている数が増えてきている医薬部外品タイプの育毛剤は、厚生労働省が認める有効成分が含まれているだけで、医薬成分を高濃度で含んでいるわけではありません。
中にはしっかりとした販売前に育毛効果の実験を行っている市販の育毛剤もありますが、しっかりと臨床試験を行ってから販売される病院で処方される医薬品の発毛剤と違い、すべての市販の育毛剤の育毛効果が確約されているわけではないのです。
病院で処方される育毛剤のメリット
AGAクリニック(病院)では、投薬治療による発毛効果が高い治療が受けられます。
AGA治療クリニックの薄毛治療でメインで利用されているのがミノキシジルとプロペシアですが、それらの薬剤は臨床試験で高い発毛率が確認されているのです。
病院で処方される育毛剤には、確実に発毛効果があるとされている育毛剤を処方してもらえるメリットがあります。
例えば、ミノキシジル配合の育毛剤リアップx5を販売している大正製薬のデータによると外用薬ミノキシジル5%配合製剤を52週間利用すると、11.1%の方が顕著な改善をして、66.7%の方が中程度改善をした、ということが分かっています。(http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/data/より)
リアップx5プラスの詳しい発毛効果や副作用については以下のページにまとめてあるのでご覧ください。
プロペシアに関しても、48週間の投与で58.3%の方に改善効果があったことが明らかにされています。(https://www.msdconnect.jp/static/mcijapan/images/pi_propecia_tab.pdfより)
病院で処方される育毛剤のデメリット
病院で処方される育毛剤には、以下の費用が高いことと、副作用があることと、月に1回程度通院しなければいけないことの3つのデメリットがあります。
病院の育毛剤の治療費用は高い
病院やAGAクリニックでは、単剤処方(1つの薬剤のみの処方)も実施していますが、基本的にはその人の薄毛の症状に合わせてプロペシアとミノキシジル、さらに育毛サプリメントなどの複数の薬剤を組み合わせたオーダーメイド治療を行っています。
病院やAGAクリニックの処方薬の治療費に関しては月あたり30,000円前後が相場となっており、育毛剤による対策に比べると3倍近い治療費用がかかってしまうことになります。
※東京AGAクリニックのオーダーメイドAGA治療薬の1ヶ月あたりの費用例・・・25,000円から(http://www.aga-clinic.com/price/)
病院での薬剤の費用だけではなく再診料や検査料(血液検査)などもかかってくるので、年間で50万円以上かかってしまう事例も報告されています。
しかも、これらの病院での治療にかかる費用は国民健康保険の適用外です。
つまり診察代、薬代、すべて自費になるということです。
なんで薄毛治療に保険適用がされないのかというと、保険適用にするかどうかを決めている厚生労働省が、日常生活に支障をきたす怪我や病気、症状等にしか保険適用しないと定めているため、薄毛治療は保険適用外となっているんです。
病院の育毛剤の副作用
病院で処方されるプロペシアやミノキシジルのような発毛剤に発毛効果があるということは、薬自体の作用が強いので、患者への副作用が発生する可能性もその分高いということです。
・ミノキシジルの副作用・・・低血圧、頭皮の肌荒れなど
・プロペシア・・・精力減退、EDなど
病院で処方されるプロペシアやミノキシジルには上記のような、AGA治療が継続できないような副作用が発生する恐れもあります。
特に注意すべきはミノキシジルタブレットです。
ミノキシジルタブレットを飲むと全身の血管を拡張する作用があり、心臓に大きな負担をかけ、心臓の痛みや動悸、息切れ、さらに不整脈が発生する恐れもあります。
※犬に対するミノキシジルタブレットの動物実験で、「心臓が破裂した」という結果も出ています。(日本臨床毛髪学会のHPより(http://www.jschr.org/dansei01.htm))
病院への通院
AGAクリニックや病院では、月に1回程度の通院が必要になります。
基本的には薬を貰いに行くだけですが、そもそもAGAクリニックは完全予約制なところが多いです。
決まった時間に病院に行かなければならないことに面倒さを感じている方もすくなくありません。
市販の育毛剤と病院の育毛剤のどっちがオススメかは人それぞれ
薄毛がどの程度進行しているのか、病院での薄毛治療にどの程度の費用をかけられるのか、副作用に対する思いの3つをよく考えて、市販の育毛剤による治療か病院でのAGA治療のどちらの治療方法を選択するか決めてください。
薄毛の症状が進行しており、お金をかけても問題なく、副作用についても怖く感じないという方は、高い治療効果が得られる病院やAGA治療専門クリニックによる治療がおすすめとなります。
薄毛がまだ初期の段階で、あまりお金をかけたくなく、副作用も心配という方は育毛剤を利用すればよいのです。
どのテーマに重きを置くかでも判断は異なってくると思います。
薄毛治療は対策が遅れてしまうと進行してしまうのですが、後悔のないように考えた上で、病院か育毛剤のどちらの治療法を選ぶか決めましょう。
また、病院での薄毛治療を受ける場合は、無料カウンセリングを行ってくれるクリニックが多いため、事前にしっかりと疑問点を解決しておきましょう。
以下でAGAクリニックの中でも人気の銀座銀座総合美容クリニックでの具体的な治療内容と体験レビューをまとめています。
気になる人は記事をご覧ください。
病院で出してもらえる育毛剤(発毛剤)
病院で処方してもらえる育毛剤には以下の種類があります。
・プロペシア
・ミノキシジル(ロゲインなど)外用薬
・ミノキシジル(ミノキシジルタブレットなど)内服薬
・アロビックス(フロジン液)
・ザガーロ
・パントガール
AGAクリニックでは上記のような発毛剤を取り扱っています。
それらの発毛剤の中から自分にあった適切なものを選択したり、併用したりが可能なのです。
以下にそれぞれの発毛剤を簡単に解説します。
プロペシア
プロペシアは、男性型脱毛症(AGA)に対応する発毛剤です。
男性型脱毛症のみに発毛効果を発揮し、他の薄毛の原因には対処できません。
プロペシアには、髪を弱らせる酵素の5αリダクターゼの阻害効果があり、AGAの原因物質であるジヒドロテストステロンの分泌量を抑制します。
飲み方は、1日あたり1錠服用します。
プロペシアの発毛効果や副作用について詳しくは以下の記事をご覧ください。
ミノキシジル(ロゲインなど)
頭皮に塗る外用薬ミノキシジルには血管を拡張させる作用があり、頭皮の血行促進作用が期待できます。
ミノキシジルによって血管が拡張されると、髪の毛を作る栄養がたっぷりと送り込まれるようになります。
さらに、毛母細胞にも栄養が行き渡るようになるので、細胞の活性化作用も期待できるのです。
ミノキシジルは、血行不良による薄毛や男性ホルモンによる抜け毛の男性型脱毛症(AGA)に発毛効果があります。
使い方は、1日あたり2回程度頭皮に塗布します。
ミノキシジル(ミノキシジルタブレットなど)
内服薬のミノキシジルタブレットは、飲むタイプのミノキシジルです。
塗布タイプのミノキシジルと基本的に作用は同じですが、全身に影響をあたえるので、ミノキシジルの持つ血管拡張の効果が極めて高いことでも知られています。
一方で、血管を薬によって拡張することにより血圧や心臓に負荷をかける副作用も多く報告されているので、危険視されている発毛剤の一つであることは指摘しておかなければなりません。
ミノキシジルタブレットは1日あたり1錠服用します。
塗るタイプのミノキシジル(リアップ)は以下の記事で詳しく解説しています。
アロビックス(フロジン液)
ミノキシジルと同じ塗る外用薬であるアロビックス(フロジン液)は、血管を拡張させる作用のある発毛成分を頭皮に塗布します。
アロビックス(フロジン液)は皮膚科でも取扱があり円形脱毛症の治療にされています。
アロビックス(フロジン液)にはミノキシジルと同じような血行促進効果がありますが、作用はそれほど強くありません。
アロビックス(フロジン液)には、頭皮の血管拡張作用が弱く発毛効果も限定的ですが、副作用の心配もそれほどないといった特徴があります。
アロビックス(フロジン液)は1日あたり2回程度塗布します。
アロビックスが配合された発毛促進剤カロヤンガッシュについては以下の記事で詳しく解説しています。
ザガーロ
ザガーロは、男性型脱毛症の治療に特化した薬剤です。
プロペシアと似た作用がありますが、ザガーロのほうがより発毛効果が高いとされています。
髪の毛を弱らせる酵素の5αリダクターゼにはT型とU型があります。
プロペシアは5αリダクターゼのU型にしか阻害効果を発揮しませんが、ザガーロには5αリダクターゼのT型とU型に阻害効果を発揮してくれるのです。
ザガーロの副作用に関しては、プロペシアと同様となっていて、性欲減退などの性的な副作用には注意しましょう。
ザガーロは1日あたり1錠服用します。
パントガール
パントガールは、女性の薄毛に対応した発毛剤の一つです。
男性が利用してはいけないわけではありませんが、配合されているのは基本的に髪の毛の健康に必要な栄養成分なので、男性ホルモンによる抜け毛である男性型脱毛症に対応してくれるわけではありません。
1日あたり3錠服用します。
女性用育毛剤パントガールについては以下の記事で解説しています。
副作用が怖い人は市販の育毛剤を
病院や頭髪専門クリニックで処方される発毛剤は体に対する強い副作用があります。
病院で処方される発毛剤の中には、一般的な生活をおくることが出来なくなってしまう恐れもある副作用もあるんです。
例えば血圧を引き下げる作用の強い飲むタイプのミノキシジルタブレットを利用したことで、気を失って倒れてしまう事例もあるのです。
また、塗るタイプの外用薬ミノキシジルを頭皮に塗布したことで、頭皮に異常なかゆみが発生してしまい、仕事に集中できなくなってしまった、という事例もあります。
プロペシアを利用したことで勃起不全になってしまい、夫婦関係が成立しなくなってしまう恐れもあります。
薄毛が進行してしまっている方であれば、病院での治療でのある程度のリスクを承知できるかもしれません。
しかし、薄毛の症状の進行が初期の方が高いリスクを無理に背負うことはありません。
生活習慣を変え副作用のない市販の育毛剤で様子を見て、それでも薄毛の症状が進行した場合にAGAクリニックの発毛剤を利用するといった判断でも良いのではないでしょうか。
病院で処方される育毛剤には、副作用以外にも費用の問題もあります。
AGAクリニックに行くと何かと費用がかかります。
クリニックによっては月に5,000円だとか6,000円といったことを掲示している例もありますが、それはあくまで単剤治療です。
AGAクリニックの目的は、月に5,000円だとか6,000円の安い単剤治療ではなく、高額なオーダーメイド治療を利用させることにあります。
AGAクリニックでは医薬品の費用だけかかるのではありません。
再診のたびに再診料がかかるケースもありますし、血液検査費用なども発生します(血液検査は3ヶ月から6ヶ月に1回程度行われるケースあり)。
※血液検査費用・・・1回あたり3,000円から5,000円
病院で処方される発毛剤で良い結果が得られなかった場合には、さらに高額な費用がかかるメソセラピーやHARG療法を勧めてくるケースもあるのです(メソセラピーやHARG療法は年間で100万円近くかかることもあります)。
様々な育毛法を試して効果がなかったのであれば、AGAクリニックを利用しても良いかもしれません。
しかし、育毛を初めて行なう方がいきなりAGAクリニックを利用するというのはハードルが高いです。
AGAクリニックの利用は、市販の育毛剤を一定期間利用してからでも遅くはありません。
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