脂漏性皮膚炎への漢方の効果
薄毛になっている方の頭皮をチェックしてみると皮脂が大量に出ているケースがあります。
男性は男性型脱毛症が発生する可能性が高いわけですが、実は男性型脱毛症とともに大量の頭皮の皮脂の影響で薄毛が加速してしまっているケースも多く報告されています。
そもそも男性は女性に比べて3倍もの頭皮の皮脂が分泌される、といった特性を持っています。
そこで問題になってくるのが、脂漏性皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎が発症すると、髪の毛が成長しにくい状態となってしまい薄毛になってしまうのです。
今回は、そんな恐ろしい脂漏性皮膚炎に対処する方法として漢方薬は適切なのか、といったことをお話していきます。
現状で脂漏性皮膚炎を発症している方はもちろんですが、脂漏性皮膚炎は発症していないものの頭皮の皮脂が多い状態が続いている、という方も薄毛の危険性が高いので必見のテーマです。
目次
漢方薬は脂漏性皮膚炎に効果はあるのか?
漢方薬には脂漏性皮膚炎の状況を変える可能性がある!
漢方薬には体の栄養を整えてくれるような機能があります。
体の栄養が足りないものがあったり偏ってしまったりしていると、身体に様々な厄災をもたらしてしまうのです。
漢方にはソフトでありつつも、身体に対して一定の作用を与えることができるので、継続して漢方薬を利用することができれば、大きな効果を得ることにもつながってくるわけです。
脂漏性皮膚炎の原因は皮脂の分泌量が多いことです。食生活や精神的なものなども関わっているのですが、皮脂が過多となっている方は少なくありません。
漢方薬には、その皮脂の分泌量のバランスを整える、といった効果を有しているものもあります。
出過ぎている皮脂の量をコントロールできるわけです。
脂漏性皮膚炎は皮膚に炎症を起こしてしまいます。
皮脂が大量に分泌されてしまうことで、その皮脂を餌として菌が繁殖してしまうのです。
ほとんどの方の頭皮には菌がいるわけですが、問題はその数です。
頭皮の常在菌の数が少なければ問題ありませんが、多くなりすぎてしまうとお肌が負担を感じてしまい、結果的に炎症を引き起こしてしまうのです。
漢方薬には、抗炎症作用が期待できるものもあります。
菌がお肌に悪さをしたとしても、お肌自体の機能がある程度正常化していれば炎症だけでなく、痒みなどが発生しない可能性もありえるのです。
漢方薬はかならず治るといえるものではありません。
しかし、脂漏性皮膚炎対策としての漢方薬の利用はかなりおすすめです。
日常的に利用して、頭皮トラブルによる薄毛のリスクを取り除きましょう。
漢方なら体質改善も可能なため根本治療ができることも
漢方は主に体質を改善させる機能を持っています。
身体の調子を良くすることによって病気を改善していく、といったことを狙っているわけです。
病気そのものにすぐに影響をあたえるわけではありません。
漢方薬で体質を変えるということは、脂漏性皮膚炎の根本的な解決をもたらす可能性もあります。
たとえば、ニゾラールクリーム(ローション)やリンデロン、さらにキンダベートやケトコナゾールクリームといった脂漏性皮膚炎を改善させる外用薬があります。
それらにも、脂漏性皮膚炎に対処できる力がありますが、あくまで対処療法です。
ニゾラールクリームなどの治療薬を塗っている期間に関しては、脂漏性皮膚炎が改善していくような効果が得られます。
しかし、完治させることは難しいのです。
問題は皮脂が大量に出てしまい、お肌にトラブルが起きやすい状態になっているところです。
漢方の目的は体質の改善なので、皮脂が出にくいようになれば、脂漏性皮膚炎の根本原因を改善したことにつながってきます。
・脂漏性皮膚炎対策用外用薬(ニゾラールなど)・・・対処療法
・漢方薬・・・根本療法
以上のような特徴があります。
もしも、頭皮に問題のある脂漏性皮膚炎ができてしまった時には、外用薬の利用がおすすめです。
一方で症状が落ち着いてきたら、漢方薬による脂漏性皮膚炎の治療がおすすめなのです。
漢方薬は日常的な対策アイテム、といっても良いかもしれません。
漢方薬は飲み方に注意すべき
漢方薬は、1日や2日飲んだからといってすぐに状況が良くなるわけではありません。
基本的に、継続利用が必須とされているのです。
漢方薬はの効果をしっかりと得たいのであれば、最低でも2週間は飲み続けて頭皮の様子を確認して下さい。
理想としては1ヶ月から2ヶ月位は飲み続けて欲しいところです。
漢方薬の体質改善までには2ヶ月から3ヶ月かかると言われているので、その程度の期間飲み続ける、といったこともおすすめです。
仮に、3ヶ月程度飲み続けても頭皮の状況に変化が出ない、という場合は漢方薬を変えてみましょう。そもそも漢方薬は種類が多いです。体質に合うものと合わないものがあるのです
漢方薬の副作用にも注意して下さい。
漢方薬には副作用がない、といった言われ方をしていることもありました。
しかし、漢方薬であったとしても身体にある程度の負担をかけてしまうことがあるのです。
副作用が出た場合にはすぐに漢方薬の利用を中止して下さい。服用を続けてしまうと、重篤な症状が出てきてしまう可能性も捨て切れません。
医師へ相談することも忘れないでください。
<脂漏性皮膚炎対策系漢方薬に発生する可能性がある副作用例>
・下痢
・胃の不調など
脂漏性皮膚炎の対策に処方される漢方薬は、主に消化器系の副作用がいくつか報告されています。
胃腸は身体の根幹ともいえる部位です。
その部位の調子が悪くなってしまえば、髪の毛や頭皮にも大きな影響を与えてしまうかもしれません。
漢方薬を利用するときは、副作用が起こることもある、という事を頭に入れておくことも大事なのです
脂漏性皮膚炎に効く漢方薬6つ!
おすすめ漢方薬その1|十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)とは
十味敗毒湯は、お肌トラブルが起こっている方に適した漢方薬です。
蕁麻疹や湿疹、さらに膿を持つような皮膚疾患ができている方におすすめできる漢方薬です。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)には、皮膚の赤みや痒みを解消させる効果、さらに腫れや化膿を抑える効果があるとされています。
また、お肌トラブルが起こりにくいような体質に改善させる、といった根本治療にも利用可能です。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は、体力がない方の利用には適していない、とされており、一般的な体力がある方に向いている漢方薬とされています。
※脂漏性皮膚炎だけでなく、水虫にも効果があるとされています。
おすすめ漢方薬その2|黄連解毒湯(おうれんげどくとう)とは
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、主に炎症対策ができる漢方薬として利用されています。
抗炎症作用が期待できるわけです。
身体に熱があると皮膚に炎症が起きやすくなります。
その結果、脂漏性皮膚炎をひどくしてしまう可能性が少なからずあるわけです。
また、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)にはストレスが高まっている方や血圧が高い方にも適しているとされます。
身体の興奮状態を沈めてくれる機能があるのです。
冷え性や虚弱体質の方には向かない漢方薬の一つとされています。
おすすめ漢方薬その3|柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、体の熱を放出したり、炎症を抑えたり、といった機能がある漢方薬です。
脂漏性皮膚炎によるお肌の炎症を抑制する効果が期待できます。
また、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)には風邪や胃炎、胆嚢炎や胆石症、肝機能障害や膵臓炎にも効果があるとされています。
様々な炎症疾患に対応できるものとして注目されているのです。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、虚弱体質である方でも利用できる漢方薬としても知られており、体調が悪い時に飲んでも大きな問題はないとされています。
おすすめ漢方薬その4|消風散(しょうふうさん)
消風散(しょうふうさん)には、抗炎症作用と皮脂の抑制作用があります。頭皮の脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌量が多いこと、さらに頭皮に炎症が起こることで発生してしまいます。その二つに対して大きな効果を発揮してくれるのです。
頭皮の赤みや痒みを軽減し、皮膚からの分泌物の発生を抑制してくれます。頭皮トラブルが起きやすいような体質を変えるような効果も期待できます。特に痒みが強い方に適した漢方薬であるところに注目です。脂漏性皮膚炎が発症しており、患部に痒みがある場合には利用を検討すべきです。
消風散(しょうふうさん)に関しては、体力が中程度以上ある方向けとなります。炎症を抑制させるので、身体が冷える可能性があります。
おすすめ漢方薬その5|荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)とは
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、体にある熱を引かせる作用があります。さらに血液の循環を良くする、といった機能があります。脂漏性皮膚炎による炎症を抑える機能を有しており、他にもニキビなどにも対応できるとされています。頭皮ニキビができている方にも高い効果を発揮してくれる可能性があるのです。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)で血液循環が良くなることで頭皮にも栄養がたっぷりと送られるようになり、新しい皮膚の生成がスムーズに実施されるようになります。また、髪の毛の血液によって栄養を運ばれているので、育毛効果を期待することも可能です。
頭皮以外への効果とすると、慢性鼻炎があります。鼻づまりのひどい方が利用することで、鼻の通りが良くなる、といった結果が得られることもあります。
体力に関しては、やや虚弱体質である方も利用可能です。熱を引かせる作用もありますが、血行を良くする機能もあるので、身体を冷やし過ぎることはありません。
おすすめ漢方薬その6|清熱解毒剤(せいねつげどくざい)とは
清熱解毒剤(せいねつげどくざい)は、解熱と抗炎症の作用があるお薬のことを指しています。いずれか特定の漢方薬のことを指しているのではありません。解熱と抗炎症の作用のあるお薬の全体を指して清熱解毒剤(せいねつげどくざい)と呼んでいるのです。
その清熱解毒剤の代表的なものとしては、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)があります。黄連解毒湯(おうれんげどくとう)の主な効能としては、鼻血や高血圧、そして不眠症、さらにめまいの改善などです。身体のほてりやイライラを抑えることが可能なので、身体を落ち着かせた状態にできます。
脂漏性皮膚炎もお肌に炎症が起きることで発症するので、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)には一定の効果がある、とされています。
黄連解毒湯は、体力がある方に向いています。身体を冷やしやすいので、冷え性の方や虚弱体質の方の利用には向いていません。
どこで買える!?漢方薬の購入方法とは
漢方薬はどこで販売されているのでしょうか。普通にスーパーで売っているのでしょうか。それともドラッグストアに行ったり、医療機関で処方してもらったりしなければならないのでしょうか。
こちらでは頭皮環境の改善に役立つ漢方薬の手に入れる方法についてお教えします。
基本的に薬局(ドラッグストアを含む)や皮膚科を利用することになる
漢方薬に関しては身近なイメージもあり、気軽に手に入る、といったイメージが有るかもしれません。しかし、漢方薬の中には非常に強い作用を持ったものも含まれているのです。一般の食品のようには利用できません。
健康食品、いわゆるサプリメントと同じようなものだと漢方薬のことを認識している方も少なくありません。しかし、漢方薬を手に入れる方法はサプリメントのようにはいきません。決まったルートで手に入れる必要があるのです。
※スーパーやディスカウントストアなどで漢方薬を取り扱うことは出来ません。薬剤師のいるドラッグストア等であれば販売可能です(医薬品の分類にもよる)。
薬局を通じて漢方薬を購入する方法
漢方薬局であれば、何種類かの生薬を患者さんに合わせて組み合わせて処方してもらうことができます。脂漏性皮膚炎であることを告げれば、その症状にあわせた生薬を組み合わせて、効果が出ると思われる漢方薬を作ってくれるのです。
漢方薬局以外の薬局やドラッグストアで販売されている漢方薬は製品化されたものです。製薬会社などが作った市販されている漢方薬を販売しているのです。
脂漏性皮膚炎の初期であったり軽度の症状であったりする場合には、市販化されている漢方薬であったとしても高い効果が得られます。
医療機関を通して漢方薬を処方してもらい手に入れる方法
医療機関で処方してもらい調剤薬局で手に入れる方法ですが、主に皮膚科に通うことになります。皮膚科では積極的に漢方薬を利用しているので、頭皮の脂漏性皮膚炎の状態によっては飲み薬の一環として処方してもらえます。
医師による診察を受けることで、より体質にマッチングした漢方薬を処方してもらえる、といったメリットがあるので注目です。
漢方薬は保険が適用されるのか?
薬局やドラッグストアで販売されている漢方薬・・・保険適用なし
医療機関で処方された漢方薬・・・保険適用あり
薬局やドラッグストアで購入するタイプの漢方薬に関しては、全額負担となってしまいます。保険適用がないので、かなりの負担となってしまうのです。
漢方薬の価格については入っている生薬や製品にもよるますが、一般的に1日あたり300円から500円程度とされています。1ヶ月で10,000円程度かかってくる計算です。
頭皮環境を改善させるためには、2ヶ月から3ヶ月程度、漢方薬を飲み続けるのが理想とされているので、20,000円から30,000円程度かかってしまうことになります。
医療機関で処方されたものに関しては保険適用があります。1割負担から3割負担で済むので、市販されている漢方薬に比べてかなり安い価格で利用できるのです。しかし、病院で処方される漢方薬に関しては大きなデメリットが有ることも事実です。
病院で処方される漢方薬の効き目は限定されてしまうことも
漢方薬に利用されている生薬ですが、保険適用になっている物の数が限られているのです。限られた生薬の中からお薬として出すことになるので、どうしても効果は限定的となってしまいます。
早い段階で高い効果を得たいのであれば、少し値段は張りますがドラッグストアや薬局で販売されているものを利用する、といったことも考えるべきです。
脂漏性皮膚炎に一番効果的な治療法とは
真菌のエサである頭皮の皮脂を減らすのが第一!
なぜ脂漏性皮膚炎になってしまうのでしょうか。それは単純明快なことです。
脂漏性皮膚炎は、皮脂が多いことが原因です。
頭皮に皮脂が多いとその皮脂を餌としている真菌が増えてしまいます。その結果、お肌が負担を感じて、炎症が出てしまいます。
さらにその炎症の影響で、髪の毛に栄養が送られにくくなってしまい薄毛が発症してしまうこともあるのです。
問題は、真菌を増やす原因になってしまう皮脂をいかにして少なくするか、といったことです。
食べ物による皮脂の増加
皮脂の分泌は身体の中から影響を受けることになります。
たとえば、肉料理やお菓子ばかりを食べていると、油や脂、糖を取り過ぎてしまいます。
身体には不必要なほどの油や脂が身体に入ってくると、皮脂腺は活性化して体外へ排出しようとするわけです。その結果、頭皮の皮脂が大量に分泌されてしまいます。
シャンプーのしすぎによる頭皮の皮脂の増加
隠れ乾燥肌、といった言葉を聞いたことがあるでしょうか。
脂性肌で有るのに、その実態は乾燥肌である方が増えているのです。
我々のお肌は潤いによって守られています。
乾燥していると、ちょっと触れただけでもお肌はダメージを受けてしまう危険な状態なのです。
たとえば、シャンプーを1日に複数回行った場合はどうなるでしょうか。
頭皮から皮脂が取り除かれてしまい、乾燥状態が促進されてしまいます。
その状態を我々の身体は危険と判断するのです。
結果、頭皮の皮脂線を活性化させるように命令してしまいます。シャンプーのしすぎで乾燥していたお肌が、今度はかえって脂性肌になってしまうのです。
これが隠れ乾燥肌、と呼ばれている現象です。
上記の2つの原因に対処するためには、
・食生活の偏りを改善する
・頭皮を乾燥させすぎないように気をつける(シャンプーは1日1回に制限するなど)
といった対策方法がおすすめです。
脂漏性皮膚炎の治療におすすめのシャンプーはカダソンです。
カダソンであれば頭皮のフケやかゆみを防ぐ殺菌効果に優れているので、頭皮を掻き毟ることなく改善を助けていきます。
その上で、ここまで紹介してきた漢方薬を利用してみる、といったことを実施しましょう。
漢方薬には身体の内部から皮脂の分泌量を抑えてくれたり、脂漏性皮膚炎による頭皮の炎症を抑制したりする効果があるのです。
すでに頭皮の脂漏性皮膚炎になってしまった方にも高い効果が期待できる飲み薬を有効活用することは、脂漏性皮膚炎対策に取って必要不可欠です。
まずは生活習慣の改善、そして漢方薬の利用を実施して下さい。
しかし、それでも脂漏性皮膚炎が改善しない、といったケースがあります。
その場合には、以下に紹介する脂漏性皮膚炎対策が有効です。
また、脂漏性皮膚炎がかなりひどい場合には、上記の対策を飛ばして以下の対策を実施しても構いません。
抗真菌薬でマラセチア菌を減らす
頭皮にはたくさんの菌がいますが、その中でも特に悪い影響を与えてしまうのはマラセチアです。マラセチアはカビの一種であり、抗真菌薬が特に良い効果をもたらしてくれます。
抗真菌薬は皮膚科でも処方してもらえ、「ニゾラール」という薬が保険適用で利用可能です。
他にもステロイド系の外用薬が脂漏性皮膚炎には有効ですが、ステロイドには副作用があります。皮膚を薄くしてしまう作用があるので、ステロイド系外用薬を使い続けてしまうと、頭皮や抜毛に悪い影響が出てしまうかもしれません。
ニゾラールには、大きな副作用はないとされています。副作用が完全にないわけではありませんが、重度の症状を引き起こすことはない、とされているのです。
抗真菌薬であるニゾラールは、症状を抑える効果が出るまでに一定期間がかかります。2週間から3週間程度はかかるので、それまでは継続して利用しなければなりません。一方で、抗真菌薬であるニゾラールは一度効果をもたらすと、比較的長い期間頭皮の安定状態を持続してくれる、といったことが言われているのです。ステロイド系の外用薬に関しては、比較的早い段階で再発してしまうことがありますが、ニゾラールはお肌に状態を一定期間保ってくれるので、脂漏性皮膚炎対策としてはかなり有効です。
ただし、体質が変わらなければ抗真菌薬のニゾラールであったとしても、対処療法に過ぎません。ニゾラールを利用することは否定しません。ひどい場合には皮膚科で処方してもらって下さい。そして、ニゾラールで頭皮の状態が良くなったのであれば、漢方薬などの体質を改善させるような対策を立てるべきです。
抗真菌薬の特徴
・脂漏性皮膚炎に対する効果が発揮されるまでには2週間から3週間ほどかかる
・ニゾラールの効果は比較的長いが、脂漏性皮膚炎は再発する可能性が高い
抗真菌薬入りアイテムに注目
抗真菌薬が含まれているシャンプーも販売をされています。抗真菌薬が含まれているシャンプーは、医薬部外品の取り扱いとなるので、薬局で販売されていることが多いのですが、市販されているので比較的手に入れやすいです。
抗真菌薬がシャンプーに含まれていることで、シャンプーをするたびに頭皮の菌を退治できるような状態になるのです。日常的な脂漏性皮膚炎対策を実施したい、といった方に、抗真菌薬入りのシャンプーはおすすめです。
<抗真菌薬入りシャンプーの種類>
・コラージュフルフルシャンプー・・・ミコナゾール硝酸塩入り
・コラージュフルフルネクストシャンプー・・・ミコナゾール硝酸塩入り
・メンソレータムメディクイックシャンプー・・・ミコナゾール硝酸塩入り
・メンソレータム メディクイックH 頭皮のメディカルシャンプー・・・ミコナゾール硝酸塩入り
※抗真菌薬シャンプーの中にはお試しが用意されていることもあるので、初めての利用で不安のある方はお試し用を活用しましょう。
※抗真菌薬シャンプーですが、1,000円台から3,000円程度で販売されています。
ビタミン剤などのサプリメント対策は有効か?
脂漏性皮膚炎に炎症を抑える高い効果があるとはいえません。しかし、間接的な効果はある、と考えて問題ありません。
そもそも脂漏性皮膚炎が発生する原因として指摘されているのが、ビタミンB不足なのです。ビタミン剤によってビタミンBを補給することで、脂漏性皮膚炎のリスクを引き下げることが可能です。
特に注目してほしいビタミンが、
・ビタミンB2
・ビタミンB6
の二つです。
その二つのビタミンには頭皮の皮脂を少なくする効果があるとされ、頭皮の菌の発生を抑制させるような機能が期待できるのです。
また、その他のビタミンを摂取することも有効です。ビタミンは皮膚の生成にも大いに役立っています。新しい健康的な頭皮ができることで、炎症を抑制させることにもつながってくるのです。食生活が偏っており、ビタミン不足に陥っている方は、ビタミン剤などのサプリメントの利用も検討すべきです。
脂漏性皮膚炎に関するページ