育毛剤が浸透しやすい頭皮の作り方と浸透力の高い育毛剤
薄毛が気になって育毛剤を使用している方の中には、「今使っている育毛剤の成分が、本当に髪の毛の毛穴の奥まで浸透しているのだろうか?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに、せっかく効果の高い育毛成分が配合された育毛剤を使用していたとしても、その育毛成分が毛根の奥深くにある髪を作っている毛母細胞に届いていなければ意味がありませんよね。
基本的に頭皮からは常に皮脂が分泌されていますので、脂性の人は、「内部から出てくる皮脂や汗に育毛剤が押し出されて、毛穴の奥まで浸透しないのではないか?」という心配もあるようです。
今回の記事では、この悩みにお答えし、育毛剤の浸透力を高める方法をお伝えいたします。
また、最後には頭皮への浸透率の高い育毛剤も紹介しているので、自分が使っている育毛剤の浸透力が不安だって人は参考にしてみてください。
目次
1、育毛剤の浸透率を高めるには?
育毛剤の浸透率を考えた時に大事なのが、「育毛剤を使用するタイミング」です。
頭皮の状態は1日の中でも常に変化をしていますので、最も頭皮に育毛剤が浸透しやすいタイミングで育毛剤を塗布するのが効果的です。
シャンプーの後が育毛剤を浸透させるのに効果的
多くの育毛剤の取扱説明書を読んでみると、その中に、「シャンプーの後で使用してください」という一文が書いてあります。
これは、シャンプーの後は頭皮の毛穴につまった皮脂や汚れが落ちている状態のため、育毛剤の育毛成分が毛根の奥の毛母細胞まで届かせる際に、邪魔をするものがないのです。
そのため、普通に育毛剤を使うよりも育毛剤の成分が浸透しやすくなります。
つまり、シャンプー直後・風呂上がりに育毛剤を使用するのが、最も育毛成分の浸透率が高くなるのです。
育毛剤の浸透率を高めるシャンプーの方法
では、どのようにシャンプーを行う事が最も育毛剤の有効成分の浸透率を高めるのでしょうか。
普通に考えれば「頭皮の汚れや皮脂がゼロの状態」が最も育毛剤の浸透力が高いはずです。
しかし、その状態にするために、力強く頭皮をこすったり、あまり強力な洗浄成分が含まれたシャンプーを使用したりすると、頭皮にとっては逆効果です。
それはハゲに近づいてしまうシャンプー方法なのです。
育毛剤の浸透率を高めると同時に髪の毛や頭皮にも優しいシャンプー方法をお伝えします。
事前のブラッシング
少し面倒に感じるかもしれませんが、シャンプーの前にはブラッシングを行いましょう。
「今から髪を洗うのになぜブラッシングする必要があるのか?」と思うかもしれませんが、シャンプー前のブラッシングには、頭皮への育毛剤の浸透率を高める効果があるのです。
シャンプー前のブラッシングをすることによって、髪の毛についた汚れやほこりを取ることができます。
もちろんシャンプーの際に髪についた汚れを落とす事も可能ですが、濡らすことで汚れが落ちにくくなるケースもあります。
汚れやほこりが溜まった床を掃除する時、いきなり水拭きをするよりも、先にホウキで掃いたり、クイックルワイパーで空拭きをしたりした方がきれいになりますよね。
それと同じ仕組みです。
そして、髪の毛に付いていた汚れがシャンプーによって頭皮についてしまうと、育毛剤の育毛成分を毛根から浸透する作用を妨げてしまいます。
シャンプー前にブラッシングをすることで、上記のようにシャンプーする前に髪に付いたホコリや汚れが落ちやすくなるので、その分、頭皮をシャンプー剤で洗浄している時間が短くなり、頭皮への負担を減らすことができると同時に、育毛剤の頭皮への浸透率も高まるのです。
育毛剤を浸透しやすくするシャンプー方法
お湯での頭皮の予備洗いを行った後で、シャンプー剤をつけて洗います。
育毛剤を毛根まで浸透させるには、丁寧なシャンプーが必要です。
特に、薄毛の進行が激しい部位や、育毛剤の育毛効果を強く出したい部位は特にしっかりシャンプーをしましょう。
シャンプー剤は、まず手のひらで泡立ててから頭皮につけます。
シャンプー剤を原液のまま頭皮につけるのは、刺激が強いので髪の毛にも頭皮にもよくありません。
多くの方が思い違いをしていることのひとつに「シャンプーは髪の毛を洗うもの」という考え方があります。
これは間違っています。「シャンプーは頭皮を洗うもの」です。
髪の毛というのは、死んだ細胞で構成されていますので、髪の毛の中から汗や皮脂が出てきたり、臭いの元になったりすることはありません。
最も汚れていて、洗わなければならないのは頭皮なのです。
そして、どんなに髪の毛を洗っても、頭皮が汚ければ、育毛剤の浸透率は落ち、新たに生えてくる髪の毛には悪影響です。
抜け毛の原因も髪の毛側ではなく、頭皮側にあります。
そのため、頭皮を中心にして、指の腹を使用して、マッサージを行うようにしっかりと洗いましょう。
シャンプー剤のすすぎ
実は大切なのが頭皮に付いたシャンプー剤のすすぎです。
頭皮のすすぎをしっかり行わないと、頭皮にシャンプー剤のすすぎ残しが生まれてしまいます。
すすぎ残しは毛穴に残る事が多く、毛穴にシャンプー剤が残っていると、育毛剤の浸透を妨げてしまう可能性があります。
その他にも、すすぎ残しがあると頭皮が皮脂で作るダメージ予防の膜を破壊したり、毛穴に詰まってかゆみの原因になったりします。
頭皮のかゆみは、それ自体に大きな悪影響はありませんが、我慢できずに、ついつい掻いてしまいます。
するとそこに傷ができて、それが炎症の原因となり育毛剤を使用できなくなる可能性があります。
正しいシャンプー剤のすすぎの方法は、基本的に予備洗いの時と同じで、指の腹を使って揉むようにすすいでいきます。
育毛剤の浸透効果を高めるドライヤーの使い方
ドライヤーは、最初髪の根元から乾かして、徐々に毛先に乾かす場所を移動させていきます。
注意しなければならないのは、頭皮の同じ場所や髪に長時間ドライヤーを当てないようにするということです。
特に、頭皮は乾燥しすぎるとフケやかゆみなどのトラブルを引き起こします。
「頭皮が乾燥している方が育毛剤は浸透しやすいのではないか」と考える方もいるようですが、それは逆です。
頭皮に若干の湿度が有った方が育毛剤は浸透しやすいのです。
「完全に乾いたタオルよりも、若干湿ったタオルの方が吸水率が高い」という不思議な現象がありますが、これは、水分にお互いを引き寄せ合う特徴があるからです。
育毛剤も水分ですので、頭皮に水分が残っていた方が、浸透は早いのです。
20cm以上はドライヤーを頭皮から離して使用しましょう。
また、ある程度髪の毛が乾いてきたら温風モードから冷風モードに切り替えて頭皮のダメージを抑えるようにしましょう。
最終的には、頭皮も髪の毛も、完全に乾いた状態ではなく、少し湿り気が残っている程度の状態でドライヤーを終了するようにしましょう。
頭皮の血行を促進させることで育毛剤の浸透度アップ
頭皮の血行が促進されれば、育毛剤の頭皮への浸透率がアップすると言われています。
頭皮の血行が促進されることで、毛細血管から毛乳頭に届けられる栄養や酸素の量も増えるので、髪の毛にとっては良い事ばかり。
シャンプーによって清潔な頭皮環境が整ったら、その後は頭皮の血行を促進させることが重要となるのです。
では、どのような方法で頭皮の血行を促進させればいいのでしょうか。
湯船につかる
基本的に、体温が上がれば体中の血行は促進されます。
そのため、シャンプーをする時にはお風呂に入って湯船につかると血行促進に効果的です。
高温の湯船に短時間浸かるよりも、ぬるめの湯船に長時間浸かる方が血行促進効果は高いです。
蒸しタオルを使用する
朝に育毛剤を使用する場合など、「シャンプーしたり、お風呂に入ったりできない」という場合も多いと思います。
そういった時に、手軽に頭皮だけをピンポイントで血行促進するためには蒸しタオルをしようするのがおすすめです。
電子レンジで30秒〜1分程度温めた蒸しタオルを、頭に巻いて1分程度放置するだけでも、頭皮の温度が上がり、血行は促進されますし、髪の毛や頭皮に湿度も与えることができます。
血行促進のための頭皮マッサージとツボ押し
頭皮のマッサージやツボ押しも血行促進に効果があります。
指の腹を使って優しくマッサージをするだけでも、その部分の頭皮の血行は促進されます。
おすすめのツボは、頭頂部の百会(ひゃくえ)です。
左右の耳の上をつなぐラインと、鼻から上にまっすぐ伸びるラインが交差するポイントにあります。
百会をツボ押しすることで頭皮全体の血行促進効果があります。
また、頭皮マッサージの際には、頭皮だけでなく、首にある不要な物質を排泄する機能を持つリンパをマッサージして血行を促進していくのもおすすめです。
顎のラインをなぞるように指で押すだけでもOKです。
育毛剤を1日2回の使用で浸透率をアップ
頭皮が清潔な状態で、血行を促進させた頭皮に育毛剤を使用しても、時間の経過とともに育毛剤の育毛成分は揮発してしまいます。
そこで、1日2回、朝と夜に育毛剤を使用することで、育毛成分が常時頭皮に浸透している状態を作り出すことができます。
しかし、シャンプーの後の育毛剤の使用が浸透しやすくするのに効果的だからといって、1日2回シャンプーをすると、頭皮の洗浄と引き替えに髪の毛に必要な水分や油分を奪ってしまうのでおすすめできません。
1日1回のシャンプーも、本来であれば多いほどなのです。そのため、おすすめの方法は、夜は湯船につかってからシャンプーをして、育毛剤をつけて眠り、朝は頭皮のマッサージと蒸しタオルによる血行促進をしてから育毛剤をつけるという方法です。
育毛剤の使用量で浸透率は変わらないため用量を守り使用する
育毛剤には、取扱説明書に正しい使用方法の記載があり、1回分の適正な使用量も記載してあります。
育毛剤の使用者の心理としては、「たくさんの量を使用したらその分、育毛剤の浸透率も上がるのではないか」と、どうしても考えてしまいます。
しかし、育毛剤の取扱説明書に書いてある用量というのは、メーカーが「この量が育毛効果を見込める」と定めた量です。
育毛剤によってそれは「1ml」であったり「30プッシュ」であったり、様々ですが、もしそれ以上の育毛剤の量を使用することでさらに高い育毛効果が現れるのであれば、メーカーはその分量を記載するはずです。
一度に、頭皮が吸収できる育毛剤の成分の量というのは限られていますので、多くの育毛剤メーカーが記載している用量は、それに合わせて決められています。
そのため、育毛剤を規定量より多くつけるということは、育毛剤の浸透率を上げるどころか、頭皮にとっての副作用のリスクを上げてしまうので、やめたほうが良いです。
2、育毛剤の浸透力が落ちる頭皮の状態
上記では、育毛剤の浸透力をアップさせる方法を説明しましたが、それとは逆に、育毛剤の浸透力が落ちてしまう状況もあります。
頭皮が冷えている
これは前項で説明した「頭皮を温めて血行促進」と反対の状況です。
頭皮は冷えると、毛細血管が収縮し、血行不良を起こしてしまいます。
それは育毛剤の浸透率を下げる結果になります。
頭皮が汚れている
頭皮の毛穴に汚れが詰まっていると、それが邪魔で毛穴の奥まで育毛剤の育毛成分は届きません。
また、頭皮に皮脂が残っていると、水性である育毛剤は弾かれてしまい、浸透しにくくなります。
シャンプーを行うことで頭皮の汚れや皮脂を落とすことができます。
育毛剤塗布後、すぐにスタイリングする
育毛剤は、つけた直後に有効成分が毛根に届くものだと思っていませんか?
ウォーターベースの育毛剤の場合、頭皮に育毛剤を塗布してから毛根にその育毛成分が到達するまでにかかる時間は、実に3時間と言われています。
育毛剤を朝8時につければ毛根に届くのは11時です。夜10時に付ければ、毛根に届くのは深夜1時です。
これだけ長時間、育毛剤が毛根に達するのを見守らなければいけないわけです。
育毛剤をつけた直後にすぐワックスやスプレーなどといったスタイリング剤をつけてしまうと、この3時間の間にスタイリング剤も頭皮についてしまい、育毛剤の浸透を阻害してしまいます。
できるだけ育毛剤の塗布後は、育毛成分の頭皮への浸透を待ちましょう。
3、浸透しやすい育毛剤紹介
上記の育毛剤を浸透させる方法を実践したにも関わらず、育毛剤は浸透していないのではないか?あまり育毛効果が出ないって人には、以下の育毛剤が頭皮への浸透率が高くおすすめです。
チャップアップ
チャップアップは、ヤフーショッピングの育毛剤部門で1位を獲得した実績のある育毛剤です。
チャップアップは、海藻由来のM-034をはじめとして、ビワ葉エキス、牡丹エキス、ヒオウギエキス、クロレラエキスといった、植物由来の天然成分から作られており、さらに無添加・無香料なので、副作用の心配が無く使用できます。
また、チャップアップには「低分子ナノ水」が使用されているため、育毛剤の粒子が通常よりも細かく、毛根の奥の毛乳頭まで育毛成分が入り込みやすく浸透しやすいという性質を持っています。
ナノインパクト100
ナノインパクト100は、「ナノインパクトプラス」という育毛剤の進化版です。
もともとナノインパクトシリーズは、ホソカワミクロン株式会社という粉砕機のメーカーがその技術を応用して開発した、育毛成分のナノ化に成功した育毛剤です。
「ナノインパクトプラス」の時点で毛穴の150万分の1の大きさ(毛穴の大きさを東京ドームに例えると、ボール1つ分の大きさ)という驚異的な粒子のサイズ感を売りにしていましたが、このナノインパクト100はなんと毛穴の200万分の1という粒子サイズになったそうです。
これだけ育毛成分の粒が小さければ、角質の間を抜けて育毛成分が毛穴の奥の毛母細胞まで入り込む可能性が高いでしょう。
まとめ
育毛剤の浸透力をアップさせるには、育毛剤を使用する直前のシャンプーや、頭皮の血行促進を高め、1日2回の使用、といった方法を紹介しました。
また、逆に頭皮が冷えてしまったり、頭皮の毛穴が汚れていたりすると、育毛剤の浸透率は悪くなってしまいます。
育毛剤使用直後のヘアスタイリング剤の使用も、浸透率を下げる可能性があるので要注意です。
また、頭皮自体のケアによって育毛剤の浸透率を高める方法もありますが、上記で紹介した浸透力を売りにした育毛剤を使用するという方法もあります。
普段使用している育毛剤が、ちゃんと毛根まで届いているのか不安な人は、一度このような頭皮への浸透力の高い育毛剤の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
このページで紹介した方法で頭皮への育毛剤の浸透率を最大限に高め、髪の毛を作り伸ばしている毛母細胞にしっかりと育毛剤の有効成分を届けましょう。
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