育毛剤が効果なし、効かない時の原因と対策方法
この記事では、育毛剤を使ってみたが効果なし、効かない場合の原因と対策方法について解説します。
育毛剤が効かない原因は以下の5つです。
・育毛剤が自分の薄毛の症状とマッチングしていない
・薄毛の症状が進行しすぎてしまっている
・育毛剤を一定期間以上利用し続けていない
・育毛効果が出ない育毛剤を利用している
育毛剤が効かない場合の対策方法は以下の4つです。
・効果の高い育毛剤に変える
・AGAクリニックで飲み薬を飲む
・HARG療法を行う
この記事を読めば、育毛剤が効果がない原因と、効果を出すための対策方法について詳しくわかります。
目次
育毛剤の育毛効果がない場合に疑うべきこと
育毛剤を使用しているにも関わらず、効果が得られない場合は以下の4つの原因が考えられます。
育毛剤の本来の目的を理解する
育毛剤ですが、発毛効果を期待して利用している方も多いのではないでしょうか。
しかし、育毛剤はミノキシジルやフィナステリドなどのAGA治療薬とは異なります。
育毛剤にはAGA治療薬のような発毛医薬成分は配合されていないため、発毛効果ではなく育毛効果があるものなのです。
育毛剤が特に強い育毛効果を持っているのは頭皮に対するものです。
育毛剤には多くの頭皮環境改善作用がある育毛成分を配合しています。
育毛剤から得られる育毛効果としては、以下のものがあります。
・血行促進作用
・抗炎症作用(頭皮の炎症を抑える)
・保湿作用
・男性ホルモン抑制作用(酵素の5αリダクターゼの働きを抑制する)
・髪の毛の成長をサポートしてくれる
育毛剤には、今ある髪の毛を健やかにするような育毛効果がある、と考えてもらって良いです。
髪の毛が完全に生えなくなってしまった部位から太い毛を生やす、というのは育毛剤では少し難しいわけですが、「細くなった毛を太く成長させたり長く成長させたり」というような育毛効果は期待できます。
薄毛の初期であれば、育毛剤で十分に復活が狙えるわけです。
育毛剤について過度の期待を持ってしまうのも良くないです。
まずは頭皮環境が改善し、その後にゆっくりと髪の毛に作用してくる、といった正しい認識を持ちましょう。
そもそも育毛効果が出るまでにはそれなりの時間がかかってしまうものなのです。
育毛剤の育毛効果はゆっくりと作用していくものなので、使用して1ヶ月や2ヶ月といった短期間で判断しないでください。
半年間など、ある程度継続利用してから育毛剤に育毛効果があったのかなかったのか、ということを判断しましょう。
育毛剤を半年間使ったのに育毛効果が得られなかった場合は以下のページを参考にしてください。
本当にその育毛剤があなたの薄毛の症状とマッチングしていますか?
育毛剤を利用して「本当に効くの?」と疑いを持ってしまった場合ですが、あなたの薄毛の症状とマッチングしていない可能性があります。
育毛剤にも持っている育毛効果と持っていない育毛効果、というものがあります。
薄毛になっているあなたの原因に対して対策ができない育毛剤を使っていた、というケースもあるのです。
薄毛の症状が進行しすぎてしまっている方
薄毛が発症して10年以上経過している方に関しては、すでに毛根が完全に機能停止の状態になっている可能性があります。
もしも、毛根が完全に機能停止の状態になってしまっている場合ですが、どんな育毛剤を利用したとしても回復はしません。
毛根の中の毛乳頭細胞や毛母細胞が死んでしまっているからです。
毛乳頭細胞や毛母細胞に寿命がやってきてしまうと育毛剤では対処しきれません。
植毛などの別の方法をおすすめします。
※AGA治療薬を利用したとしても、髪の毛の細胞が死んでしまっている場合には改善しません。
円形脱毛症の方
円形脱毛症は自己免疫疾患が関わっている病気です。免疫システムに不具合があるので、円形脱毛症に育毛剤を付けたとしても良い育毛効果は期待できません。
円形脱毛症が治った時に育毛剤をつけると改善スピードが早くなる可能性はありますが、育毛剤には円形脱毛症の免疫を正常化させるような効果は期待できないのです。
円形脱毛症に関しては、育毛剤の使用ではなく皮膚科などで適切な治療を受けることが大切です。
男性型脱毛症の方
一般的な育毛剤でも男性型脱毛症の対策はできるのですが、一つだけ注意してほしいことがあります。
それは、男性型脱毛症に悩む男性が、女性用の育毛剤を利用してしまう、ということです。
男性型脱毛症の薄毛対策を行うのであれば、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる物質に対処しなければなりません。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンと酵素の5αリダクターゼによって作り出されます。
男性の利用する育毛剤には5αリダクターゼの対策ができる育毛成分が配合されているのですが、女性用の育毛剤には配合されていないのです。
男性型脱毛症を発症しているのに女性用の育毛剤を利用しても高い育毛効果は得られないので、男性はなるべく男性用の育毛剤を選択してください。
牽引性脱毛症の方
※牽引性脱毛症は髪の毛が引っ張られることによって髪の毛が抜けやすくなり、結果として薄毛が発症してしまうものです。
牽引性脱毛症の場合の薄毛の原因には、髪の毛を縛る事によって毛根が負荷を受けて抜けやすくなってしまう、というものがあります。
牽引性脱毛症の場合、いくら育毛剤対策をしたとしても、毛根に対する負荷をなんとかしなければ薄毛は改善しません。
育毛剤の利用ではなく髪型を変えるなどの対策をおすすめします。
育毛剤を一定期間以上利用し続けていますか?
育毛剤は即効性のあるものではありません。
少なくても、3ヶ月から6ヶ月間程度は育毛剤を利用し続けなければ育毛効果、というものは確認できないのです。
髪の毛にはヘアサイクルがあります、毛が成長している段階の毛根もあれば、髪の毛の成長がストップしていたり抜けている段階の毛根もあるのです。
一通り全ての毛根に育毛剤で影響をあたえるためには数カ月の時間がかかります。
さらに、髪の毛の成長スピードも加味しましょう。
髪の毛は1ヶ月に1センチ程度しか伸びません。
仮に1センチから2センチ髪の毛が伸びたとしても、まだ地肌がスカスカの状態に見えてしまうわけです。
地肌が埋まるほど毛が成長するまでにはそれなりの時間がかかるので、その点はしっかりと理解しておく必要があります。
早い人で育毛剤の育毛効果は3ヶ月から4ヶ月で現れてきます。ただし、育毛効果が出るまでの期間については個人差があるのもたしかなことです。できれば6ヶ月以上は育毛剤を使い続けてから育毛効果の有無を判断してください。
仮に早い段階で育毛剤の利用をストップしてしまうと、「もう少し育毛剤の利用を続けていたら育毛効果が出たのに・・・」といったことにもなりかねません。
そもそも育毛効果が出ない育毛剤を利用していませんか?
・育毛トニックを利用している
・男性なのに女性用育毛剤を利用している
・化粧品タイプの育毛剤を利用している(※)
※すべての化粧品タイプの育毛剤に育毛効果がないわけではありません。
育毛トニックについて
育毛トニックはドラッグストアで数百円から1,000円程度で販売されています。
育毛トニックは、値段が安いので利用はしやすいのですが、高い育毛効果を持っているものではありません。
育毛トニックに育毛系の成分はほとんど入っていないのです。
育毛トニックに配合されている頭皮をさっぱりさせるためのメントールなどがかえって頭皮に刺激になり、頭皮環境を悪化させる恐れもあるので気をつけましょう。
育毛トニックでは薄毛の改善は難しいです。
出来たとしても薄毛の予防程度なので、すでに薄毛の進行が始まっている方は一般的な育毛剤を利用すべきです。
女性用育毛剤の男性に対する育毛効果
女性用育毛剤は、頭皮環境を改善する作用はありますが、男性の薄毛の原因であるAGA(男性型脱毛症)には対応してくれません。
女性用育毛剤は、基本的に頭皮環境を改善させる機能のみがあります。女性用育毛剤では、男性に対する高い育毛効果は期待できないのです。
「男女兼用」と書かれている育毛剤も多いと思いますが、そちらの利用はおすすめです。
男性系の薄毛にも対応できる育毛成分が基本的に含まれているからです。
化粧品タイプの育毛剤について
育毛剤には、
・医薬部外品
・薬用
・化粧品
といったタイプの育毛剤があります。
育毛剤としての機能を持っているのは医薬部外品と薬用タイプになります。
医薬部外品と薬用タイプの育毛剤に関しては、有効成分と呼ばれるものが育毛剤に配合されているのです。
有効成分は育毛効果があると厚生労働省が認めた成分です。
育毛効果がないものを公的機関が認めるわけがありませんよね。
育毛効果が期待できるのは、医薬部外品と薬用タイプと覚えておきましょう。
一方で化粧品タイプの育毛剤には、高い育毛効果が期待できる成分が配合されていません。
厚生労働省が認めているような育毛効果の高い成分が入っていなければ、そもそも化粧品タイプの育毛剤で育毛効果を得るのは難しいのです。
化粧品タイプの育毛剤のすべてに育毛効果がないとはいえませんが、医薬部外品や薬用タイプを選択しましょう。
育毛効果を出すためにどんな育毛剤を使えばいいのか?
効率的に育毛効果を得るために頭皮環境に良い育毛剤を利用すること
・無添加
・無香料
・アルコール量が少ないもの
上記のタイプの育毛剤を利用することが大切です。
どんな育毛剤にも基本的には育毛効果のある成分が配合されています。
しかし、大事なのは育毛剤の育毛成分だけではなく、大きな障害となってくるのが頭皮環境です。
せっかく育毛剤の育毛効果が得られ始めたとしても、頭皮環境が悪化してしまえば育毛効果もなくなってしまいます。頭皮環境の悪化によってかえって髪の毛がやせ細ってしまい、薄毛が進行してしまうこともあります。
頭皮環境を悪化させ育毛効果を阻害させるような香料や添加物などの成分が配合されている育毛剤を選ばない、ということが大事になるのです。
育毛剤に含まれる添加物や香料は皮膚に対してアレルギーを起こす可能性があります。
ですから、無添加・無香料タイプの育毛剤を選択すべきです。
育毛剤に配合されるアルコールについては少量であれば問題ありませんが、アルコールの濃度が高くなってしまうと頭皮の乾燥を加速させてしまいます。
なるべくアルコールの配合量を少なくしているタイプの育毛剤を利用しましょう。
多くの天然成分が含まれている育毛剤を選ぶ
育毛剤によって全部の配合成分が多いものと少ないものがあります。育毛剤の配合成分の数が多ければより強い育毛効果が出るわけではありませんが、複数の育毛効果が得られやすくなることは間違いありません。
さらに天然成分ということで安全性も高いのです。
副作用がでなければ、それだけスムーズに育毛剤の育毛効果がでやすいわけです。
ちなみにドラッグストアで販売されている育毛剤と、ドラッグストアで取り扱いのない通販型の育毛剤では、配合している天然成分の数に大きな開きがある、ということを知っているでしょうか。
・ドラッグストアなどで販売されている育毛剤の天然成分配合数・・・少ない
・通販型育毛剤の天然成分配合数・・・多い
ドラッグストア等に置かれている育毛剤に関しては数種類の育毛成分しか含まれていない、というものもあります。通販型育毛剤の中には、30種類や40種類を超えるような天然成分が配合されているものもあります。
より高い育毛効果を得たいのであれば、通販型育毛剤を選ぶべきです。
天然成分の注目の育毛効果とは?
育毛剤に配合されている天然成分には、頭皮の皮脂の抑制効果や男性ホルモンを抑える効果(5αリダクターゼの抑制)、さらに血行促進作用などなどさまざまあります。
しかも、一つの天然成分で複数の育毛効果を持っているものまであります。例えばセンブリエキスは血行促進作用もあれば頭皮の保湿作用もあるのです。
ニンジンエキス(高麗人人エキス・オタネニンジンエキス)には、血行促進・頭皮の保湿・ニキビ予防・フケ予防などもあります。
天然成分は一つ一つの作用は弱いかもしれませんが、持っている育毛効果の数は医薬成分に勝ります。要は、育毛剤は総合力で勝負できるアイテムなのです。
あなたの薄毛の原因は何でしょうか?薄毛の原因の検査をしたわけでもないので、はっきりとはわからないのでありませんか。
薄毛の原因がハッキリとは分かっていないのであれば、天然成分を多数配合した通販型育毛剤の利用がおすすめである、ということは疑いようもありません。
どうしても育毛剤で育毛効果が出ないときのおすすめの治療法
AGAクリニックで飲み薬を飲む
・AGAクリニックで薄毛の原因の検査を受けて確実にAGAであることが発覚したケース
・薄毛がすでに進行してしまっているケース
上記の二つの条件に当てはまっている場合には、AGAクリニックで治療薬を飲む対策法にも注目しましょう。
AGAクリニックでは、
・プロペシア
・ザガーロ
・ミノキシジルタブレット
などの複数のAGA治療薬があります。
ただし、AGA治療薬には副作用もあるので最後の手段としても遅くはありません。
AGA治療薬に関して、詳しくはこちらのページをご覧ください。
HARG療法
HARG療法は、HARGカクテルと呼ばれている溶剤を頭皮に注入していく治療方法です。
HARGカクテルの中には成長因子や発毛成分などが配合されています。
HARGカクテルには発毛効果はあるとされていますが、まだ分かっていない部分が多いです。
HARG療法の問題点はその費用です。
100万円単位の費用がかかってくるおそれもあるので気軽に利用できるものではありません。
※HARG療法と似ている治療方法にメソセラピーというものがあります。
メソセラピーの基本的な治療内容は同じですが、メソセラピーは頭皮に注入する溶剤がHARGカクテルではありません。
メソセラピーやHARG療法に関して詳しくはこちらをご覧ください。
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