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育毛剤と初期脱毛の関係性

育毛剤の副作用の一つとされているのが「初期脱毛」です。

 

薄毛で悩んでいるのに育毛剤を利用して、一時的とは言えさらに薄毛が進行してしまうわけです。

 

この記事では、初期脱毛に関する以下の3つの情報がわかります。

 

・育毛剤における初期脱毛のメカニズム
・初期脱毛がずっと続いてしまったらどうしたらいいのか
女性用育毛剤と初期脱毛の関係性

 

 

初期脱毛と育毛剤について

 

育毛剤で抜け毛が増えてしまう理由とは?

二つの原因があると考えられています。

 

・育毛剤を利用したことによって髪の毛のサイクルの変化が生じた
・育毛剤との相性が悪く抜け毛が促進されてしまった

 

良い面と悪い面の二つがあるわけです。
薄毛の原因は、髪の毛のサイクルに問題が生じている、ということでもあります。ですから、育毛剤によって髪の毛のサイクルが変化したということは、元の正常他状態に戻る、ということも十分に考えられるわけです。仮に、髪の毛のサイクルが正常化したら、薄毛が回復する確率は格段に高まります。

 

一方で、最悪なのが育毛剤との相性が悪くて脱毛が起こってしまった場合です。育毛剤の中には様々な成分が含まれているのですが、その成分と頭皮の相性が悪い、というケースが少なからずあります。
仮に、頭皮が育毛剤の影響で炎症を越してしまったりした場合には、髪の毛に栄養が送られにくくなります。頭皮の炎症部分の修復に栄養を利用されてしまうんです。髪の毛がさらに細くなってしまったり成長がストップしたりして、結果的に脱毛が促進されてしまうことも。

 

問題となってくるのが、上記した育毛剤による二つの初期脱毛の原因がはっきりしないと、育毛剤が原因でハゲてしまうこともある、ということです。仮に、育毛剤と相性が悪くて初期脱毛が起きているのに、髪の毛のサイクルの変化の影響だと勘違いしていたら使用し続けてしまうわけ。

 

初期脱毛が起こったら、とりあえず頭皮の状態をチェックしてください。特に肌荒れなどが起きていないようであれば、そのまま利用し続けても問題ありません。一方で、湿疹などが発見できた場合は、育毛剤との相性が悪い可能性もあります。しばらく育毛剤の利用をストップして状況を確認してみるべきです。

 

 

初期脱毛のメカニズム サイクルの変化について

サイクルに変化が現れて、新しい髪の毛が生えてくることによって脱毛が促されてしまいます。

 

髪の毛には、

 

・成長期・・・髪の毛が生えてきて成長を続けている期間
・退行期・・・髪の毛の成長がストップしている期間
・休止期・・・髪の毛が抜けて新しい髪の毛が生えてくるのを待っている期間

 

といったサイクルになっています。

 

「成長期→退行期→休止期→成長期→退行期→休止期・・・・・・・・・」

 

というように何度も繰り返していくわけです。問題となってくるのが、それぞれのサイクルの期間です。一般的な髪の毛であれば、成長期間は3年間から6年間程度です。そして退行期と休止期は比較的短めの期間設定となっているんです。

 

ですから殆どの髪の毛は成長期間ということになるのですが、薄毛になっている方は頭髪サイクルが乱れており、成長期が短くなります。1年間から2年間程度になってしまったり、数ヶ月になったりしてしまうことも。成長期間が短いからこそ、成長しきっていないのに、髪の毛がどんどんと抜けてしまうわけです。

 

育毛剤を利用して良い効果が得られた場合ですが、休止期の髪の毛に大きな影響が与えられます。脱毛ですが、新しい髪の毛が生えてくると行われるケースが有るんです。育毛剤の影響によって発毛スピードが速まり、今まで生えてきた髪の毛を押しのけて生えてくるわけです。その結果、大量脱毛が発生する、といったケースが多くなるわけです。

 

初期脱毛のメカニズムの流れ

・育毛剤を塗布

・髪の毛のサイクルに変化を与える

・成長がストップしていた髪の毛の毛穴から発毛

・休止期になっていた毛根の毛が抜ける

・初期脱毛の発生

 

要は、一時的に髪の毛のサイクルが早まる、ということです。もうしばらく休止期であるはずだった毛穴から早めに発毛がされることになります。

 

通常の育毛剤の正しい効果によって初期脱毛が起きる場合には、特に恐れることはありません。しばらくすれば落ち着きますよ。

 

 

初期脱毛の症状になりやすいタイプ

簡単に言ってしまえば、育毛剤の効果が現れやすい人です。
髪の毛のサイクルに圧倒的な強い影響が与えられる場合のみに、初期脱毛が目立つわけです。効果が全くない育毛剤であれば、特に髪の毛のサイクルは影響を受けません。今まで通りのまま、となるわけです。

 

言い方を変えてしまえば、自分の薄毛の原因にマッチした育毛剤を利用した場合に初期脱毛が起こりやすい、ということです。

 

・男性型脱毛症の方・・・男性型脱毛症対策をメインにしている育毛剤を利用する
・びまん性脱毛症の方・・・血行促進作用をメインにしている育毛剤を利用する
・脂漏性脱毛症の方・・・抗菌・殺菌作用、皮脂抑制作用をメインにしている育毛剤を利用する

 

上記したようなケースに当てはまる場合は、初期脱毛が起きやすいです。

 

初期脱毛が起こったほうが、育毛剤の効果が出ている、ということでもあるので、やはり自身にマッチした育毛剤を選ぶことが極めて重要になってきます。

 

育毛剤と発毛剤

発毛剤(医薬品)のほうが強いパワーを持っているので、初期脱毛は起きやすいです。育毛剤に関しては自然な天然成分を多く含んでいるので、初期脱毛は起こりにくい、とされています。
ちなみに医薬成分配合の発毛剤は副作用のリスクがつきものなので、頭皮環境悪化による悪い初期脱毛が起きる可能性も高い、ということは覚えておきましょう。

 

初期脱毛は、頭皮以外に体の症状は出るのか?

そのリスクはまったくない、とはいい切れませんか、確率としては低いです。

 

そもそも、育毛剤は頭皮に塗布するものなので、影響をあたえるのは塗布した頭髪です。ですから、ワキの下の毛が抜けたりすね毛が抜けたり、といったことは基本的にありません。

 

ただし、育毛サプリメントや飲む発毛剤を利用した場合には、他の部位にも脱毛が一時的に起こる可能性があります。プロペシアに関しては、基本的にAGA対策効果しかないので頭髪の初期脱毛しか起こしませんが、Minoxidil系(ミノキシジルタブレット)に関しては全身に影響を与えます。全身の血行を良くする機能があるので、思いもしなかった部位に初期脱毛が起こる、といった可能性もあるのです。

 

 

初期脱毛に対しての対策方法

初期脱毛を少しでも早く収めたい、ということを思っている方がほとんどでしょう。ずっと継続して抜け続けてしまうのは不安ですよね。

 

初期脱毛に関してはいくつかの対策方法があるので、紹介していきます。その中から最も良いと思われる対策方法を採用してみてくださいね。

 

最初の1ヶ月間くらいは規定量よりも少なく育毛剤を利用する

例えば、1回あたり1ミリリットル塗布する育毛剤であったら、0.5ミリリットル程度の利用にするのです。
量を減らすことで、効果も低くなりますが、その代わり初期脱毛のリスクも減ります。そして育毛剤に毛母細胞などが慣れてきたところで、通常の量にするわけです。
薄毛対策のスタートダッシュはできませんが、まず慣れさせることで初期脱毛をほとんど発生させない育毛剤の利用ができます。

 

育毛剤を利用し続けること

初期脱毛に怖がってしまい、すぐに育毛剤の利用をストップしてしまうと、抜けたまま、という状態になってしまうかもしれません。
初期脱毛は育毛剤が効いている証拠でもあるので、そのまま利用し続けましょう。

 

利用し続けることで、新しい髪の毛が生えやすくなります。結果的に初期脱毛のマイナスを、時間はかかりますが取り戻すことが出来るわけです。

 

発毛剤だけではなく育毛剤の併用する

発毛剤は効果も高いですが、その代わり影響力も強いです。副作用もあるので、利用方法を誤ってしまうと、健康被害が発生してしまう可能性も・・・。

 

初期脱毛の原因の一つが頭皮環境の悪化なので、その頭皮環境の悪化を抑える、ということがどうしても必要になってきます。そこで出番になるのが、育毛剤です。センブリエキスなどの植物性の成分を含んでおり、頭皮に対して悪い影響は与えにくいです。さらに、頭皮環境を守るような保湿成分や抗炎症成分、さらに抗菌成分も含まれています。

 

育毛剤を併用することで頭皮環境が改善しやすくなるので、初期脱毛の悪化を防ぐことが可能です。

 

初期脱毛をあまり感じない育毛剤の選び方

天然成分を利用した育毛剤であれば、ほとんど初期脱毛は起こりません。ゆったりとした効果しか与えないので、急激にサイクルを変えるようなことはないんです。しかし、最初は弱い効果であったとしても、継続していけば結果的にはサイクルを変えて育毛効果がしっかりと出てくることもあるので育毛剤も侮れませんよ。

 

初期脱毛になりにくい成分も発見されています。最近の育毛剤によく含まれている「キャピキシル」です。キャピキシルは「アセチルテトラペプチド-3」と「アカツメクサ花エキス」の二つの成分によって作られています。どちらも医薬成分ではないので、強い刺激はありません。
しかし、キャピキシルは効果が高い、とされているんです。初期脱毛を起こしにくいのに、効果が高いという素晴らしい育毛成分がキャピキシルです。

 

【キャピキシル配合の育毛剤例】
・FINJIA(フィンジア)
・Deeper3D(ディーパースリーディー)
・BOSTON(ボストン)スカルプエッセンス
・THE scalp(ザスカルプ) 5,0c
・ヒルコス カミヒア 養毛料

 

育毛剤によって、キャピキシルの配合量は異なっています。基本的には5.0%以上含まれているもののほうが効果は出やすい、とされています。ちなみに「ヒルコス カミヒア 養毛料」に関しては、キャピキシルが11.0%も配合されています。

 

 

初期脱毛とトラブル(副作用)の違い

 

副作用と初期脱毛の違い

・副作用・・・髪の毛にとって悪影響のあるもの、その状態が続けば薄毛は進行してしまうことも
・初期脱毛・・・脱毛の症状は一時的、初期脱毛後には再び髪の毛が生えてくる

 

副作用の脱毛と初期脱毛は、ともにイレギュラーな脱毛であることには変わりありません。しかし、その後の状況が大きく異る、ということは理解しておきましょう。

 

副作用による脱毛は、育毛剤によって悪い影響が出ている結果です。育毛剤を利用し続けてしまえば、脱毛した毛穴から髪の毛が生えてこない、といった状況も考えられます。生えてきたとしても、細くて短い産毛のような毛である可能性も捨てきれないわけです。

 

初期脱毛による脱毛は、新しい髪の毛が生える準備段階として起こるものです。毛周期(サイクル)が変化して、抜けるのがもう少し後であった毛が抜ける事になります。しかし、その毛穴の奥には新しい毛が生えています。ですから、脱毛が起こったあとも髪の毛が生えてくることが、ほぼ確約されているんです。

 

副作用と初期脱毛は、全く異なるもの、という理解をしておいかなければなりません。仮に初期脱毛を副作用と勘違いしてしまえば、せっかくの効果を無にしてしまうことも十分に考えられます。初期脱毛が出た場合には、利用している育毛剤は利用し続けるべきなのです。

 

 

毛周期が初期脱毛は関係しているのか?

間違いなく関係しています。
毛周期、要は髪の毛のサイクルですが、初期脱毛が起きるということは休止期が短くなり、成長期が早く始まる、ということでもあります。そもそも、育毛剤の影響で発毛する髪の毛の成長が早まるわけです。
毛周期の流れが早くなることにより、初期脱毛が発生し、さらには成長期が長くなる、といった効果まで現れます。

 

薄毛というものは、髪の毛のサイクルによって発生するもの、ともいえます。例えば男性型脱毛症(AGA)ですが、体内の酵素である5αリダクターゼと男性ホルモンのテストステロンが結合して出来るジヒドロテストステロン(DHT)によってもたらされます。実はそのジヒドロテストステロンは、髪の毛の成長期間を短くする、といった恐ろしい作用を持っています。
ジヒドロテストステロンに影響を受けた毛母細胞は、髪の毛の生成を弱めてしまいます。特に影響を受けるの成長期。成長期が圧倒的に短くなり、成長しきっていないのに髪の毛が脱毛してしまいます。

 

血行不良が関わっている「びまん性脱毛症」に関しても同じような状況です。毛母細胞に栄養が送られなくなることで、髪の毛の成長が阻害されてしまうんです。やはり産毛のような毛ばかりになってしまい、成長期が早く終わってしまいます。

 

初期脱毛は、ジヒドロテストステロンの影響や血行不良による影響が低減することによって起こります。毛母細胞が育毛剤により活性化するようになり、サイクルが正常化します。髪の毛が太く、そして長く成長するのです。

 

 

初期脱毛が起こる期間|いつ始まり、いつ終わるのか?

・初期脱毛が始まる時期・・・早ければ育毛剤の利用開始から2週間程度
・初期脱毛が続く期間・・・約1ヶ月から2ヶ月程度

 

上記したのはあくまで目安であり、育毛剤の種類や個人差があります。

 

初期脱毛に関しては、すぐに起こるわけではありません。育毛剤の作用が、しばらく与え続けられることで徐々に抜け毛の量が少なくなります。
「いつもよりも抜け毛が多いかも」と感じ始めるのが、育毛剤の利用開始からだいたい2週間から3週間程度です。そして、そこから約1ヶ月から2ヶ月程度、初期脱毛が続きます。

 

発毛剤に関してはかなり強力なので、大量に抜け毛が出ることがあるので初期脱毛に気づきやすいです。一方で育毛剤はゆっくりと効果があらわれるので、初期脱毛があったとしても気づかないケースもあります。

 

もちろん全く初期脱毛が起こらない、というケースも考えられます。育毛剤を利用したからといって、必ずしも初期脱毛が起こるわけではありません。

 

 

初期脱毛以外に育毛剤にはどのようなトラブルがあるのか?

・頭皮環境の悪化
・性欲の減退
・低血圧など

 

育毛剤の副作用は多岐にわたります。上記した以外にもあるのですが、基本的には3つに分類されるので、1つずつ解説していきますね。

 

育毛剤による頭皮環境悪化の副作用

育毛剤に含まれる成分の影響を受けて、肌荒れが起こってしまう、というケースがいくつか報告されています。

 

育毛剤には基本的にアルコール(エタノール)が含まれています。アルコールには揮発性があり、頭皮に塗布することで頭皮の乾燥を招いてしまう、というケースがあるのです。乾燥肌になってしまうと、皮膚が傷つきやすい状態になってしまうので、頭皮環境が悪化してしまいます。

 

もう一点気をつけなければならないのがアレルギーです。育毛剤には様々な成分が含まれているわけですが、それらの成分でアレルギーが発生してしまうことも十分に考えられます。アレルギーが発生してしまうと、頭皮は赤く炎症を越しているような状態になってしまい、髪の毛への栄養が阻害され薄毛を招くことも。
アレルギーに関しては、勝手に治る、ということは考えられないので、その育毛剤の利用はストップすべきです。

 

育毛剤による性欲の減退について

育毛剤ではなく、発毛剤系の内服薬に起こりやすい副作用ですが、理論上は育毛剤などでも発生する可能性があります。
男性型脱毛症に関しては、5αリダクターゼというものが関わっています。そちらの活性度合いを低下させることで薄毛の改善が狙えるのです。しかし、5αリダクターゼの活性度合いを下げると、何故か性欲が減退してしまう、ということが報告されています。

 

・勃起不全(ED)
・精子の減少
・そもそも性欲がわかない

 

上記のような副作用を感じている方もいます。育毛剤は塗布型なので、大きな心配はありませんが、妊活をしているような方は、育毛剤のリスクも把握しておくべきです。

 

※服用型発毛剤のプロペシア(Propecia)で最も多く報告されている副作用が精力減退(勃起不全など)です。

 

育毛剤による低血圧について

薄毛の原因の一つとして血行不良があります。毛母細胞は血液から運ばれた栄養が少ないと髪の毛の生成が出来なくなってしまいます。
そこで育毛剤の多くには血行促進成分が含まれてきるわけです。唐辛子チンキやニンジンエキス、センブリエキスなどが該当します。
それらの成分には、血管を拡張する、といった作用があるのです。血管を拡張すると、血圧が下がります。問題は、普段から血圧が低い方が血管を拡張する成分を含んだ育毛剤を利用してしまう、ということです。

 

育毛剤の成分の効果は緩やかなので、血圧が下がりすぎてしまうようなことは考えにくいですが、絶対に副作用が出ないわけではありません。

 

血圧が下がりすぎてしまうと、

 

・頭痛
・立ちくらみ
・不整脈
・心臓の痛み
・動悸
・息切れ

 

といったものが出てきてしまう可能性もあります。ひどい場合には倒れてしまう可能性もあるので用心しましょう。

 

※発毛剤に利用されているミノキシジル(Minoxidil)はもともと高血圧の薬でした。それが発毛剤に転用されたのです。ミノキシジルタブレットは、特に副作用が出やすいので注意してください。

 

 

初期脱毛がずっと続く状態の原因

 

初期脱毛が終わった時の特徴

抜け毛の量が普段通りになった時です。
初期脱毛は、そもそも普段よりも脱毛量が増えることで発症が確認されます。例えば、毎日100本抜けている方が、1日あたり150本になったら初期脱毛が起こった、と判断できるわけですよね。
初期脱毛の状態が一定期間続くと元通りの脱毛量である1日あたり100本になる事があります。その時点で初期脱毛が終了した、と判断できるわけです。

 

初期脱毛が起こっている期間は長くても2ヶ月程度です。早い方であれば、1ヶ月程度で脱毛量は落ち着き、普段通りになります。

 

もう一つ、初期脱毛が終わった、と判断できる特徴があります。それは、「元の脱毛量よりも少なくなる」といったケースです。
初期脱毛が起きる、ということは育毛剤の効果が出ている、ということでもあります。成長期が長くなるので、当然抜ける髪の毛の本数が少なくなっていきます。通常の1日あたりの抜け毛量が100本であったとしても、初期脱毛後は70本や80本になる、といったことも報告されているのです。

 

初期脱毛が終わった時の特徴は、

 

・普段通りの脱毛量に戻った時
・普段よりも脱毛量が少なくなった時

 

の二つのパターンがある、と理解してください。

 

 

初期脱毛が出やすい育毛剤とは

強い効果を持った成分が含まれている育毛剤です。
例えば医薬系の成分が挙げられます。
厳密には育毛剤ではなく発毛剤に含まれているような成分ですが、以下に幾つか紹介します。

 

・ミノキシジル・・・リアップ、ロゲイン、ポラリス、ミノキシジルタブレットなど
・フィナステリド・・・プロペシア、フィンペシア、プロスカーなど
・デュタステリド・・・ザガーロ、アボダード、アボルブなど
・塩化カルプロニウム・・・フロジン液、アロビックス、カロヤンシリーズ(育毛剤)など

 

上記が代表的な初期脱毛が出やすいタイプの成分です。どれも医薬成分として知られており、ドラッグストアなどで手に入れるのは難しいです(塩化カルプロニウムとミノキシジル(塗布タイプ)のみ、低濃度であればドラッグストアなどで手に入れることも可能)。

 

基本的には、一般の医療機関(皮膚科など)や発毛系クリニックで処方してもらうか、個人輸入代行サービスを利用して海外から自分で取り寄せる他ありません。

 

上記した成分は、もともと医療現場で利用されていた成分です。利用していたところ、髪の毛が増える、といった症状が現れたので、発毛剤としての転用が決まりました。考え方を変えると、発毛効果自体が副作用なのです。

 

効果が高い成分となるわけですが、なぜ初期脱毛がでやすいのか気になってしまいますよね。その理由は単純。それらの成分の影響力が強いからです。

 

例えば、ミノキシジルや塩化カルプロニウムには血管を拡張する作用があるのですが、強引に血管を拡張する感覚です。髪の毛を作る毛母細胞に大量の栄養が送られることになり、髪の毛の生成スピードが速まります。髪の毛のサイクルに大きな変化が現れるのです。

 

フィナステリドとデュタステリドは、5αリダクターゼの阻害効果があります。AGAの元凶であるジヒドロテストステロンを生成させないような機能があるのです。ジヒドロテストステロンの影響から毛母細胞を守ることにつながるので、髪の毛が生成されやすくなります。いままで休眠していた毛母細胞から大転換を遂げることになるので、初期脱毛が発生しやすくなります。

 

 

育毛剤の説明書には初期脱毛について記載されているのか?

育毛剤や発毛剤の説明書には、初期脱毛に関しての記載は基本的にはありません。プロペシアやミノキシジルタブレットといった、初期脱毛の報告が多い発毛剤に関しても記載はないのです。
初期脱毛に関しては、まだ詳しい状況が分かっていません。さらに、生命に危険を及ぼしてしまうようなものでもありません。そういった理由があるので記載は見送られているのです。

 

記載されていないとはいえ、起こっている方は多いので「初期脱毛が起こる可能性はある」と認識しておくべきです。ただし、誰にでも起こるものではないので、身構える必要はありません。そもそも初期脱毛は、効果の現れる前兆です。初期脱毛があったら恐れず慌てず、受け入れましょう。

 

 

初期脱毛か、問題のある脱毛かを見分けるコツ

初期脱毛であれば良いですが、問題のある脱毛であると大きな問題が発生している、ということになります。こちらでは、初期脱毛なのか、問題のある脱毛なのか、ということを見分ける方法についてお教えします。

 

頭皮をチェックしてみよう

・初期脱毛・・・いつも通りの頭皮、綺麗な状態であり損傷はない
・問題ある脱毛・・・頭皮が乾燥している、脂ぎっている、赤みがある、痒みがある、フケが多い、ニキビができている、痛みがある

 

初期脱毛の場合は、特に頭皮に大きな問題は発生していません。正常な状態のままで脱毛量が増えるのが初期脱毛なのです。
一方で、問題のある脱毛の場合は、頭皮に何かしらの問題が起きていることが多いです。育毛剤と頭皮の相性が悪い場合には、脱毛量が増えてしまう、ということもあるのです。

 

「育毛剤をつけてから頭皮に湿疹ができやすくなった」
「育毛剤をつけ始めてから、頭皮ニキビが頻繁にできるようになった」

 

上記のような状況に陥っている方は、育毛剤の利用をストップしてください。薄毛が促進されてしまうかもしれません。

 

初期脱毛の期間が長過ぎる

・初期脱毛の期間・・・1ヶ月から2ヶ月程度
・問題ある脱毛の期間・・・2ヶ月を超えている

 

初期脱毛の期間は永遠ではありません。髪の毛のサイクルが正常化すれば、それ以降は普段通りの脱毛量になるわけです。期間は長くでも2ヶ月です。
問題のある脱毛の場合は、育毛剤を使い続けている限りは続いてしまいます。育毛剤と相性が悪いのですから当たり前ですよね。

 

育毛剤を使い続けている期間中、ずっと脱毛量が多い場合は育毛剤の利用を中止してください。

 

太くて長い髪の毛の脱毛量が多い

正常な髪の毛が影響を受けている可能性が高いです。
基本的に初期脱毛は髪の毛のサイクルに異常が出ているものに起こります。正常なサイクルの毛根には大きな影響は与えません。太くて長い髪の毛を生やしている毛根は、AGAの影響も受けていないのです。

 

一方で細くて短い毛ばかりが抜ける、といった状態になった場合には、通常の初期脱毛、と考えて良いです。サイクルが乱れている毛を生やしている毛母細胞に育毛剤が影響を与え、脱毛が促されたわけです。

 

 

初期脱毛をサポートしてくれる育毛剤はあるのか?

天然成分系の育毛剤の利用をおすすめします。まず、天然成分系の育毛剤は頭皮に優しいです。頭皮環境を整える機能があるので、総合的な育毛効果、といったものが期待できます。

 

また、一部前述しましたが初期脱毛が起こりにくい成分をメインに据えている育毛剤を利用する、といったことも考えましょう。

 

・キャピキシル
・M-034
・センブリエキス
・ニンジンエキス
・グリチルリチン酸ジカリウム
・イチョウ葉エキス
・アロエ抽出液

 

上記のような成分をメインに据えている育毛剤を利用すれば、初期脱毛からの回復が早くなる可能性もあります。そもそも、初期脱毛を悪化させるような成分ではないので、併用も問題ありません。

 

ちなみに「M-034」と「グリチルリチン酸ジカリウム」は科学的な物質のようにも思うかもしれませんが、

 

・M-034・・・海藻エキス(海藻から分泌される液体(ヌルヌル)の成分)
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・漢方薬のカンゾウ(甘草)に含まれる成分

 

となっています。強い副作用も認められていない、安全性の高いものです。

 

 

初期脱毛はどのくらいの本数が抜けるのか?

1日あたり150本から300本程度抜ける、といった報告が多くなっています。もちろん、個人差もあるので、もともとの抜け毛の本数も関わってきます。普段の抜け毛の本数が1日あたり50本であれば、1日あたり100本でも初期脱毛、ということになるのです。

 

基本的には普段の2倍から3倍程度が抜けます。
仮に、1日あたり100本の髪の毛が抜けている方であれば、初期脱毛期間中は1日あたり200本から300本程度抜けるのです。

 

あまりに本数が多い場合。たとえば、1日あたり400本や500本抜けてしまったら、何かしらの問題が起こっている、と考えられます。育毛剤の利用をストップして様子を見てみましょう。

 

 

発毛は初期脱毛が終わった後に起こるのか?

実は初期脱毛が起こった時点で発毛がすでに開始されています。次に生えてくる髪の毛が準備されているからこそ、脱毛が起こるのです。

 

ただし、抜けたからと言って、その直後に新しい毛が見えているわけではありません。毛穴から皮膚の上に出てくるまでにはしばらく時間がかかるので、「発毛は初期脱毛が終わった後に起こる」といっても良いかもしれませんね。

 

 

女性用育毛剤について

 

女性用育毛剤でも初期脱毛はおこるのか?

女性超育毛剤(発毛剤)でも、初期脱毛が起こる可能性があります。
特に注意してほしいのは、女性も利用できるミノキシジル系の外用薬です。ドラッグストアでも手に入る「リアップジェンヌ」の利用者の口コミなどをチェックすると、いくつか初期脱毛に関する記述が見受けられるのです。

 

リアップジェンヌの初期脱毛に関する口コミ例

・利用をはじめてから、3週間たった頃から抜け毛が増え始めました。ただ1ヶ月弱で収まり、その後は通常の脱毛量に戻りました。
・リアップジェンヌを利用してから1ヶ月程度で気持ち抜け毛の量が増えました。気にするほどではなかったが・・・。

 

 

男性用のリアップである「リアップX5」に比べると初期脱毛の可能性は低い、と考えられるわけですが、可能性としては十分にありえる、と覚えておきましょう。

 

リアップX5とリアップジェンヌの初期脱毛の可能性の違い

・リアップX5のミノキシジル濃度・・・5.0%
・リアップジェンヌのミノキシジル濃度・・・1.0%

 

初期脱毛が起きる要因として、医薬有効成分の濃度の高さがあります。濃度が高ければ高いほど、初期脱毛が起きやすい、ということになります。
女性用ミノキシジル外用薬は男性向けと異なり、濃度は低めに設定されています。ですから理論上も、初期脱毛が起きる可能性は低い、ということになるのです。

 

 

女性の初期脱毛の特徴

・脱毛量はそれほど変化なし
・頭皮全体からの抜け毛が多くなる

 

男性の場合は、普段よりも2倍から3倍の脱毛になることがあります。しかし、女性の場合は、20%から30%増えることが多いです。ですから、実際に脱毛量が増えたとしても気づかない、といったケースもあります。

 

男性の場合は、前頭部から頭頂部にかけての男性型脱毛症の影響で薄くなる、といったことが多いです。ですから、その前頭部から頭頂部といった決まった部位からの脱毛量が初期脱毛で増えるのです。
一方で、女性の初期脱毛に関しては頭皮全体から少しずつ起こる感覚です。女性の薄毛のほとんどは「びまん性脱毛症」と呼ばれるもので、頭皮全体が少しずつ薄くなります。ですから、初期脱毛は頭皮全体から起こる可能性が高いわけです。

 

 

女性の初期脱毛の量

1日あたり100本から200本弱程度とされています。男性の初期脱毛の量よりも少なくなっています。

 

そもそも、女性の場合は普段の脱毛量が少ない、といった特徴があります。男性と比べて女性の場合は髪の毛の成長期が長いのです。

 

男性と女性 頭髪の成長期の長さ

・女性の髪の毛の成長期・・・4年から6年間程度
・男性の髪の毛の成長期・・・3年から5年間程度

 

1年ほどの違いではありますが、それでも成長期間が長ければ長いほど1日あたりの抜け毛量が少ない、ということになりますよね。女性の場合は。1日あたり50本から60本程度しか抜けない、という方の割合が男性よりも高いです。

 

※女性の成長期間が長い理由として女性ホルモンがあります。女性ホルモンは髪の毛の成長期間を伸ばす作用があります。妊娠中は脱毛が起こりにくいわけですが、その理由に女性ホルモンの増加があるのです。ちなみに、産後は一気に女性ホルモンが減るので、「産後脱毛」といったものが起こってしまいます。

 

 

女性の初期脱毛を予防するコツ

しっかりと睡眠を取り、刺激の少ないシャンプーを利用し、定期的に体を動かし、栄養のあるものを食べる、ということが重要です。

 

特に睡眠は大事です。睡眠にはストレス解消といった役割があります。睡眠不足になると、ストレスが解消されずに高まってしまいます。ストレスが高まると血管を収縮させてしまい、血行不良が原因の「びまん性脱毛症」を促進してしまうのです。

 

また、女性は皮膚が乾燥しやすい、といった特徴もあります。洗浄力の強い刺激のあるシャンプーを利用してしまうと、頭皮の乾燥が加速してしまうことも。頭皮環境を悪化させる可能性もあるので、無添加シャンプーなど皮膚に優しくて洗浄力が制限されているものを活用してください。

 

 

すべての女性用育毛剤で初期脱毛はおこるのか?

決してそのようなことはありません。そもそも、同じ育毛剤を使ったとしても、初期脱毛が起こる方と起こらない方がいるわけです。個人差があまりにもあるので、利用してみなければわかりません。

 

一方で、初期脱毛が起こりやすい育毛剤と起こりにくい育毛剤があることは事実です。初期脱毛がどうしても嫌だ、という方は起こりにくいタイプを選択しましょう。

 

 

初期脱毛が起こりやすいタイプの女性用育毛剤とは

医薬成分が含まれているものです。発毛剤は初期脱毛が起こりやすい、といった特徴があります。

 

リアップジェンヌのようにミノキシジルが含まれているものは、初期脱毛が起こりやすいタイプですよ。

 

※男性用発毛剤の有効成分のフィナステリドやデュタステリドは、女性は利用できません(女性には効果が期待できませんし、胎児に奇形をもたらす危険性があるからです)。ですから、その二つの成分の初期脱毛に関しては、気にする必要もないのです。

 

 

初期脱毛以外の脱毛の原因

育毛剤による頭皮環境の悪化、というものがあります。育毛剤との相性が悪いと、頭皮が荒れてしまいます。
アルコールなど刺激がある成分が含まれている育毛剤も少なくありません。女性のお肌は特に弱いので、育毛剤との相性が悪いと初期脱毛ではない脱毛が起こることもあります。

 

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