育毛剤で抜け毛が増えた場合の初期脱毛と通常の抜け毛の見極め方と対処法
AGA治療や発毛のために育毛剤を使用しているのに、使用前より抜け毛が増えてしまったら「ハゲがさらに進行したのか?」と不安になりますよね。
育毛剤を使用し始めてから起こる抜け毛の原因には以下の2種類があります。
・発毛効果が現れているために起こる「好転反応」による初期脱毛
・頭皮に育毛剤が合っていない、刺激が強すぎた、などの理由で頭皮環境が乱れ「異常脱毛」を起こしている
育毛剤を使い始めて抜け毛が増えたら、驚いて中止してしまうことが解決策ではありません。
まず、それが好転反応の初期脱毛なのか、頭皮環境が乱れたために起こった異常脱毛なのかを判断します。
脱毛の原因が初期脱毛であれば、使用中の育毛剤を使い続け、初期脱毛ではない場合は使用を中止しましょう。
この記事では、育毛剤を使って抜け毛が増えた場合の初期脱毛かどうかの見分け方について詳しく解説していきます。
目次
育毛剤を使って抜けが増えた時に考えられる2つの原因
育毛剤を使用してから抜け毛が急に増えた場合、以下の2つの原因が考えられます。
1つは育毛効果が表れたことによって一時的に抜け毛が増える初期脱毛。
もう1つが、育毛剤の成分が自分の頭皮に合わずに抜け毛が増えてしまう場合の2つです。
以下で、この2つの原因について詳しく解説していきます。
初期脱毛が原因の抜け毛
初期脱毛は、発毛が促され毛周期が変化することによって発生します。
初期脱毛は一般的には副作用と言われますが、本来の目的ではない体にとってよくない作用が現れることを副作用というため、育毛剤の使用による初期脱毛は育毛効果の表れであり、必ずしも副作用とは言えません。
髪は毛周期という成長と退行、休止の3つのサイクルを繰り返して少しずつ成長しています。
薄毛によって毛周期が短くなり、育毛剤を使う事で急激に薄毛になる前の本来の正常な成長ペースに戻され、古い髪の毛を押し上げ新しい髪の毛が下から成長することで初期脱毛が起こると言われています。
毛周期には、成長期、退行期、休止期という3つのヘアサイクルがあり 、文字通り成長期には髪が成長し、成長が緩やかになることで退行期に移行し、最終的に成長が休止し休止期に入って脱毛する仕組みになっています。
正常なペースなら、成長期は2〜5年、退行期は2〜3週間、休止期が約3ヶ月間で、女性の場合成長期が3〜7年になっています。
しかし、AGAを発症している人や、薄毛が進行している人の場合は、上記のような正常な毛周期ではなくなっている場合があります。
薄毛の人は、細胞分裂することで毛を成長させる「毛母細胞」に栄養が行き渡っておらず、本来の成長ペースより成長期が短くなり、逆に休止期が長くなってしまっています。
成長期が短くなることで抜け毛が慢性的に続いたり、細くて弱々しい軟毛ばかり育つようになります。
しかし、育毛剤を使用することで、成長が止まりいつ抜けてもおかしくない状態の「休止期」の毛の下から、新しい髪の毛が成長し始めます。
抜ける予定の毛を、新しい毛が下から押し上げるため、自然と抜け毛が起こります。
初期脱毛の場合、育毛効果が現れ休止期にいた毛が一斉に抜けるので、個人差はあるものの急激に抜け毛が増えるという仕組みになっています。
つまり、初期脱毛は、育毛剤の育毛効果により休止していた毛母細胞の働きが活発になり、新しい髪の毛が成長しているサインの表れであり、発毛効果が順調に出ている事を現しているのです。
そのため、育毛剤を使用して抜け毛が増えたのが初期脱毛であった場合、育毛剤の使用を止める必要はありません。
自分の頭皮に合っていない育毛剤を使ったために増える抜け毛
好転反応による初期脱毛でない場合、抜け毛が増えた原因は以下の3つだと考えられます。
・育毛剤に配合されている育毛成分やアルコール等の特定の成分の頭皮への刺激が強かった
・育毛成分が自分の肌に合わなかった
・頭皮環境の悪化やアレルギー症状が起こったりすることにより「異常脱毛」が起こっている
「異常脱毛」とは、毛周期の休止期に合わせて自然に抜ける状態ではなく、頭皮や毛根がダメージを受け、休止期以外の時期に毛が抜けてしまう症状のことを指します。
育毛剤で頭皮環境が乱れる理由としてまず第一に、育毛剤に自分の頭皮に合っていない育毛成分が入っていること、肌に対し育毛剤の刺激が強すぎる、などの理由が考えられます。
さらに、育毛剤に配合されているアルコールやエタノール、パラベンなどの防腐剤や保存料、特定の有効成分に反応するアレルギーを持っている場合にも異常脱毛が起こる場合があります。
このような頭皮環境の悪化や炎症の発生が起こると頭皮の血流が悪くなり地肌が赤くなったり、炎症に伴いかゆみが止まらなくなったり、炎症した部分がかさぶたのようにはがれることで大きく分厚いフケが取れたりします。
異常脱毛の場合は育毛剤を使用したことで頭皮環境が悪化し、髪が成長しにくい環境になってしまっているので、育毛剤を使った好転反応である初期脱毛とは逆の原因により発生する脱毛なのです。
初期脱毛かそれ以外の抜け毛なのかの見分け方
育毛剤を使用して抜け毛が増えた場合、効果の表れでもある初期脱毛か、育毛剤が自分に合っていないために発生する脱毛の2種類あると解説しました。
そこで、以下では初期脱毛と通常の脱毛の違いと見分け方について解説していきます。
初期脱毛が発生する期間と収まるまでの期間
初期脱毛の場合、髪が成長してから抜け毛が増えるため、育毛剤を使用した数日後に抜けるのではなく脱毛が起こるまで少し間が空くのが特徴です。
一般的に初期脱毛が発生する期間は、育毛剤を使用してから1ヶ月ほどで、初期脱毛が発生してから1ヶ月程度で抜け毛の量も個人差はありますが育毛剤の使用前と同じ量に戻ると言われています。
そのため、育毛剤を使用し初めてから合計で2ヶ月経った時期に脱毛が穏やかになっていたら、初期脱毛だったと判断できます。
抜け毛の毛根からの初期脱毛の見分け方
また、初期脱毛は、時期だけではなく毛根の状態からも判断することが出来ます。
毛周期にかかわらず脱毛する「異常脱毛」に対し、休止期にあり抜ける状態になっていた毛が抜ける「生理的脱毛」のため、抜ける毛は健康的な状態になっています
シャンプーをしたり、ブラッシングしたときに自然に抜けた毛を取って、白い机や紙の上などに置き形を見てみましょう。
健康的な状態の毛根は、毛根の根本にある「毛母細胞」に栄養がいきわたっているため根本がふっくら丸みを帯びています。
このように抜けた毛が、毛根がふくらんでいて先に向かって細くなっている形であれば、初期脱毛により抜けた毛だと判断することができます。
初期脱毛ではない異常脱毛による抜け毛
初期脱毛ではない抜け毛の場合、頭皮の状態やかゆみがあるかどうかによって頭皮がダメージを受けたことによって起こる異常脱毛だと判別することが出来ます。
初期脱毛は、新しい毛が成長するために休止期の毛が押し出され抜け毛が増える「好転反応」による脱毛なので、育毛剤を使い始めて2ヶ月ほどで脱毛の本数は減ってきます。
しかし、初期脱毛ではない抜け毛の場合、使用している育毛剤が頭皮に合っておらず頭皮環境が悪くなり毛根が弱っているため育毛剤を使い続けて3ヶ月ほど経っても脱毛が改善されない場合があります。
また、初期脱毛の場合、血行が促進され一時的に頭皮の地肌がかゆくなる場合がありますが、異常脱毛の場合は頭皮がかぶれたりアレルギー症状を起こしたりして炎症になることでかゆくなるので、頭皮のかゆみが数日間続くのが特徴です。
さらに、異常脱毛は抜けた毛の状態でも判別できます。
休止期に自然に抜けた毛は毛の根元が丸くふくらんでいますが、異常脱毛の場合毛根部分が棒状でふくらみがなかったり、細くとがったりしています。
育毛剤を使って増えた抜け毛の中に棒状や毛根が細くなっている毛を発見したら、初期脱毛ではなく異常脱毛であることを疑ったほうが良いでしょう。
育毛剤を使って抜け毛が増えたら初期脱毛なのか、通常の抜け毛が増えただけなのかを見極めよう!
育毛剤を使用して抜け毛が増えてしまったら、「この育毛剤は使わないほうが良いのか?」と不安になりますが、まずは初期脱毛なのか頭皮環境の悪化が原因の抜け毛なのか正しく判断することが大切です。
育毛剤を使って抜け毛が増える症状は、好転反応による初期脱毛か、頭皮環境の悪化やアレルギー反応による抜け毛かどちらかに分けられます。
この2つの現象はそもそも原因が違いますので、育毛剤の使用を続けるか中止するかの判断を誤ると、育毛できないどころか、さらに薄毛が進行してしまうこともあります。
これから、育毛剤を使用して発生した脱毛が初期脱毛か異常脱毛か判断し抜け毛が増えた時の対処法をご紹介しますので、自分の頭皮や抜け毛の状態と比較してみましょう。
育毛剤を使って抜け毛が増えた時の対処方法
育毛剤を使用して抜け毛が増えた場合の第一の対処法は、育毛剤の使用を続けるのか、止めるのかの2択です。
以下で詳しく解説していきます。
初期脱毛の場合
初期脱毛は頭皮の炎症やアレルギーが原因で起こるものではなく、新しい毛が成長し休止期の抜ける予定だった毛が自然に抜ける現象で、好転反応と言われるものです。
育毛剤を使用しているのに抜け毛が増えてしまうとハゲが進行しているように思えるかもしれませんが、好転反応による初期脱毛の場合は引き続き育毛剤を使用した方がいいです。
なぜなら、初期脱毛の場合は成長している毛が増えたことで抜ける毛も増えている状態なので、このまま継続して使用することで正常な髪の成長ペースに戻すことができるからです。
初期脱毛の場合、育毛剤を使用してから約1ヶ月後に抜け毛が増えますが、多くの場合初期脱毛から1ヶ月後には抜け毛の量は減ってきます。
初期脱毛が起こるとどうしても「薄くなるのではないか」と不安に思ってしまうかもしれませんが、今は初期脱毛で抜け毛が多くても約1ヶ月後には抜け毛が治まってきますので心配しすぎなくてもいいのです。
逆に、慌てて育毛剤の使用を中止すると、せっかく正常なペースに近づいていた毛周期が再び崩れてしまうことになりかねません。
初期脱毛の場合は、「育毛剤が効いてきたサイン」と考えて継続して使用するようにしましょう。
初期脱毛ではない抜け毛の場合
育毛剤を使用することで頭皮環境が悪化している場合は、頭皮環境が改善されるまで、使用中の育毛剤を一旦中止することが解決策になります。
自分の頭皮に合わないとわかっている育毛剤を無理して使用すると、頭皮の炎症やかゆみがひどくなり、ますます頭皮環境が悪化し髪の成長が期待できなくなります。
一度、育毛剤を使ってみて頭皮が荒れたり、かゆみが止まらなくなったりした場合は、肌に合っていない可能性が高いです。
場合によっては医者に相談し、使用中の育毛剤を使い続けて良いのかどうか、また自分がアレルギーに反応する体質なのかどうかといったことを調べてもらうのも有効です。
この他には、今まで使っていた育毛剤を止めて、自分の肌に合う育毛剤に変えるという方法もおすすめです。
新しい育毛剤を選ぶ際は、頭皮環境を悪くしないように、今まで使っていた育毛剤より肌への刺激や負担が少なく、炎症やかゆみの起きにくい育毛剤を選ぶことがポイントになります。
例えば、アルコールやエタノールフリーの育毛剤、添加物や香料無添加の低刺激な育毛剤、育毛に有効な成分が天然由来の育毛剤など、肌に優しく刺激の少ない育毛剤などがおすすめです。
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