30代の脂漏性皮膚炎の原因と治療方法
30代になってから急に頭皮のフケやかゆみが多くなった…。
そんな場合に疑われる病気が脂漏性皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎の場合、アトピー性皮膚炎とは違い、マラセチアというカビ菌に大量に感染し、頭皮に悪さをしていることで発症してしまいます。
皮脂分泌が多い30代とストレスを感じやすく免疫力が低下しやすいことも重なってマラセチア菌が増殖してしまい脂漏性皮膚炎の疾患が多いのがこの30代という年代です。
30代の脂漏性皮膚炎の治療法は、とにかく脂漏性皮膚炎の原因であるマラセチア菌を抗真菌剤によって殺菌し、エサとなる皮脂の分泌量を抑えるような生活習慣に改善する事の2つだけです。
この記事で、30代で発症する脂漏性皮膚炎の原因と治療方法について詳しく解説します。
目次
30代で起きる脂漏性皮膚炎の症状の特徴
脂漏性皮膚炎は首から上の頭皮や小鼻の周り、耳の裏、足(足裏も)などの身体にも皮脂分泌が多いところであれば発症してしまう疾患です。
脂漏性皮膚炎は赤ちゃんに多く症状すると思われていますが、実は30代や40代にも多い病気なんです。
症状は、皮脂の分泌が多い部分がかゆみを伴う赤みと湿疹が発生し、その部分の皮膚がボロボロと大きなフケのようにはがれていきます。
上の画像が、30代の管理人が発症していた脂漏性皮膚炎です。
以下で、管理人のように30代で発症する脂漏性皮膚炎の原因と対処法の情報を紹介していきます。
30代で脂漏性皮膚炎を発症しやすい原因
30代くらいに年齢を重ねると、頬や目の周りなどの皮脂腺が少ない部分は乾燥し、小鼻の周りのTゾーンや、おでこと髪の生え際部分や頭皮などの皮脂腺が多い部分は皮脂分泌が多くなる混合肌と呼ばれる症状が起きやすくなります。
30代になると、乾燥と皮脂の過剰分泌が混ざる混合肌になる原因
20代で皮脂分泌がピークとなり、30代には減少するものの分泌量は多いです。
さらにそんな状況で肌の保湿力や水分量だけは30代にさしかかると減っていくので、皮膚の脂は多いのに、水分が少なく乾燥しているというベタツキと乾燥を同時に発生する状態が生まれやすくなります。
そのため、皮脂が多いからといって表面上にある皮脂を落とせば解決すると勘違いし間違ったケアを行うと、頭皮や顔の乾燥を招きバリア機能が弱まるためかえって皮膚を守るために皮脂分泌を促進してしまい脂漏性皮膚炎を発生させる原因ともなってしまいます。
30代にも関わらず顎や口の下などの脂漏部位にニキビができやすくなるのも、皮脂分泌が増えたからと言って洗いすぎてしまうのが原因になっています。
顔や頭皮がべたつくからといって、洗いすぎると頭皮や顔の皮脂が過剰分泌してしまいます。
そうなると、皮脂をエサとして繁殖するカビ菌のマラセチア菌が発生し、頭皮や顔に刺激のある成分を排出し脂漏性皮膚炎となります。
つまり、30代で脂漏性皮膚炎を発症している人は、皮脂分泌が多いからといって皮脂を落としすぎたりと間違ったお肌のケアをしていることが大きな原因といえ、治療に適切な環境を整えれば改善できると言えます。
30代の生活習慣も脂漏性皮膚炎を引き起こす
上記のように30代になると、皮脂と水分のバランスが悪くなるだけでなく、以下のような原因も考えられるため、同時に生活習慣を改善しながら以下の脂漏性皮膚炎の原因を解消していきましょう。
そうすることで脂漏性皮膚炎の症状と発症を抑えることが可能です。
・生まれつきや精神的ストレスによる免疫力の低下
・生活習慣の乱れによるホルモンバランスの変化
・紫外線を受けすぎていることで頭皮や顔を守ろうと皮脂分泌を過剰にする
・頭皮の場合、合わないシャンプーもかえって皮脂分泌の原因となる
上記のように、自分に当てはまる原因を見つけ対策していくことが脂漏性皮膚炎の改善に大事になっていきます。
30代の脂漏性皮膚炎の対策方法
30代の脂漏性皮膚炎の対策方法には、自分でできる対策方法と病院での治療法の2パターンあります。
脂漏性皮膚炎の症状が軽い重いにかかわらず、自分でできる対策と病院で相談し行う治療法を併用するのがいいでしょう。
どちらにも共通して大事なことは、皮脂を抑える事です。
皮脂を抑えれば脂漏性皮膚炎を起こす原因菌のマラセチアの繁殖を抑えることができます。
そのうえで、カビ菌を殺菌することで劇的に脂漏性皮膚炎を改善することが一番効率の良い治療方法となるからです。
自分でできる対策
自分でできる脂漏性皮膚炎の治療方法は以下の3つです。
育毛剤による頭皮の殺菌
育毛剤には頭皮の細菌を抑えたり、フケやかゆみなどの症状を抑える成分が配合されています。
これらの成分は、かなり効果があり、実際に育毛剤を付けると次の日にはかゆみや赤みがひいていたこともあるので驚きでした。
頭皮の脂漏性皮膚炎の症状がひどく、抜け毛や薄毛も発症しているような人は特におすすめしたい治療法です。
脂漏性皮膚炎には以下の育毛剤がおすすめです。
シャンプー
最近では脂漏性皮膚炎専用のシャンプーも販売されています。
美容院ですすめられたからといって頭皮にとって刺激があり洗浄力が強いシャンプーを使用してしまうと、頭皮の皮脂を落としすぎ乾燥肌になることでかえって頭皮の皮脂が分泌され、脂漏性皮膚炎の原因となります。
その点、洗浄力が弱く頭皮の刺激とならないシャンプーを使用することで、頭皮の皮脂を落としすぎることなく適度な皮脂状態にできるわけです。
上記のシャンプーは頭皮への洗浄力が弱いだけでなく、かゆみやフケを抑える殺菌成分も配合されているため、脂漏性皮膚炎にピッタリのシャンプーと言えます。
日常生活の見直し
上記したような顔や頭皮を洗顔剤やシャンプーなどで洗いすぎないことや、ストレス、睡眠不足を解消することも大事です。
さらに、食生活で頭皮の皮脂量を抑えるビタミンBが含まれた牛乳やトマトなどを食事に取り入れることも重要です。
病院でできる対策
病院では、かゆみの症状を抑えるステロイド剤や抗真菌薬(外用薬)、頭皮の皮脂を抑えるビタミン剤などの治療薬を使用するのが通常です。
ただし、ステロイド剤の使用は塗り薬の抗真菌クリームで効果がなかった場合の最終手段として使用してください。
ステロイドは副作用が強く塗り続けると皮膚を薄くしたり、頭皮であれば脱毛させてしまう原因ともなるため注意です。
使用するとしても初めは作用の弱いものを処方してもらってください。
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