縮毛矯正やパーマをしている時は育毛剤を利用しても平気なのか?
天然パーマ気味の方は、髪の毛をストレートにするためにも縮毛矯正やストレートパーマをかけている人もいるでしょう。
また、おしゃれのために髪にパーマをかけている人も多いかと思います。
ただ、縮毛矯正やパーマ自体には頭皮環境を悪化させることもあり、頭皮の地肌に非常に悪い影響をもたらすとされています。
そして、縮毛矯正やパーマをかけた後に、頭皮ケアも兼て育毛剤を使用する事は以下の3つの理由からあまりオススメできません。
・頭皮が弱っている状態に育毛剤の添加物が刺激となる可能性がある
・頭皮が弱っている状態に育毛剤のアルコールが刺激となる可能性がある
このページでは現在パーマや縮毛矯正をかけている方で、育毛剤を併用しない方がいい理由についてまとめました。
目次
縮毛矯正やパーマをかけていた場合、育毛剤の使用は控えるべき
縮毛矯正やパーマの施術直後に関しては、縮毛矯正やパーマに使用する液剤によって頭皮がかなり弱っている状態です。
そんな時に育毛剤を利用してしまうと、さらに頭皮の状態が悪化し抜け毛やハゲにつながる恐れがあります。
もちろん、全ての育毛剤が悪いわけではなく、育毛剤の中には頭皮に刺激となる成分が無添加やアルコールが配合されていない商品もあります。
そういった頭皮への刺激が弱いタイプの育毛剤であれば、縮毛矯正やパーマをかけていても利用しても平気です。
添加物が含まれている育毛剤に危険性がある理由
パーマ後や縮毛矯正後によって頭皮が弱っている状態に、添加物が含まれている育毛剤を使用すると、アレルギーを発症させてしまう可能性があります。
パーマや縮毛矯正、ヘアカラーリングに使われている溶剤にもアレルギーを発症する恐れがあり、アレルギーが発症しているお肌に、さらに育毛剤の添加物によってアレルギー症状を悪化させかねません。
もちろん、縮毛矯正やパーマの施術直後以外でも、基本的には頭皮への強い刺激となる防腐剤や着色料、そして香料などの添加物含有タイプの育毛剤の利用はおすすめできません。
アルコールが含まれている育毛剤に危険性がある理由
ほとんどの育毛剤にはアルコールが含まれています。
アルコールの含有量が多いタイプの育毛剤を利用してしまうと、頭皮に一定の悪影響をもたらしてしまう可能性があります。
アルコールには揮発性があり、頭皮の水分も一緒に蒸発させてしまい、一時的な乾燥肌になってしまう可能性もあるので注意してください。
ただでさえ、頭皮環境が弱っているパーマや縮毛矯正後の頭皮にアルコールが配合された育毛剤を使用することで、乾燥肌を引き起こし頭皮環境悪化に繋がる危険性があるのです。
縮毛矯正やパーマを利用した直後に育毛剤を利用しない方が良い具体的な理由
縮毛矯正やパーマには、熱で髪を柔らかくし薬剤を髪に浸透させやすくするアルカリ剤や、まっすぐな髪にクセを付けるためにわざとキューティクルをはがす還元剤といった成分が利用されています。
それらの溶剤が、パーマや縮毛矯正をかける際に頭皮についてしまうと、頭皮が薬剤や水分を吸って膨張した状態になってしまい、ちょっとした刺激にも過敏な状況になってしまうのです。
縮毛矯正やパーマを利用した直後は頭皮の皮膚の抵抗力が落ちてしまっています。
実際に、縮毛矯正やパーマを行ったあとは頭皮に炎症が起きてしまったり痛みが出てしまったり、痒みが出てしまったりする症状を経験した人も多いはずです。
育毛剤は基本的には天然成分を利用しているので、頭皮に対して強い刺激があるわけではありません。
しかし、育毛剤に配合されている全ての天然成分が安全か、と言われればうなずけないのも事実です。
例えば、漢方薬を見てみましょう。
漢方薬は植物や動物などの自然界にあるものを配合して薬として利用しています。
その漢方薬の全てに副作用がないでしょうか。
中には重篤な副作用を起こしてしまうものもあるのです。
ですから、仮に天然成分がメインで使われている育毛剤だからといって安心はできません。
仮に縮毛矯正やパーマで頭皮や髪質の状態が悪くなっている場合に、あなたと相性の悪い育毛剤を利用してしまえば抜け毛が促進してしまう状況にもなりかねないのです。
頭皮に炎症ができてしまえば、その頭皮の損傷を改善させるために皮膚に栄養の大きな割合が送られます。
本来は髪の毛に成長に利用されるべきタンパク質なども、炎症を起こした皮膚の生成にまわされてしまうのです。
栄養が髪に行き渡らなくなることで、髪の毛が細くなってしまったり、成長スピードが遅くなったりする状況を生んでしまいます。
縮毛矯正やパーマを利用しているのは、基本的に女性が多いです。
女性は薄毛にならない、と思っているかもしれませんが、実際には様々な原因で薄毛になってしまいます。
頭皮環境を少しでも良くするためにも、縮毛矯正やパーマとうまく付き合っていきましょう。
縮毛矯正後、パーマ後どのくらいの間隔で育毛剤が利用できるのか?
縮毛矯正やパーマを行ってから、2日から3日後ぐらいからは育毛剤を利用しても構いません。
縮毛矯正後やパーマの後、2日から3日も経てば、仮に皮膚に一定の負担が出ていたとしても、症状は収まってきています。
頭皮の抵抗力もついてきているので、育毛剤で少し刺激を与えたくらいでは悪い影響が出てしまうようなことは考えられません。
ただ、目立ちやすい前頭部ではなく、なるべく目立ちにくい後頭部や側頭部の頭皮のように、影響が少ない部分から育毛剤を利用して状況を確かめてみるのがポイントです。
まずは後頭部や側頭部に育毛剤を利用して、シミたり、炎症ができたりしていないかを確かめるのです。
それらの部位に問題がないことを確認してから、頭皮の全体的に育毛剤を塗布していきましょう。
縮毛矯正後やパーマ後のミノキシジル含有の発毛剤の利用には気をつけるべき
女性や男女が利用できる育毛剤(発毛剤)には、ミノキシジルが含まれているものもあります(リアップレディ・リアップジェンヌなど)。
ミノキシジルは医薬成分なので頭皮に対して非常に刺激が強い特徴を持っています。
ミノキシジルは縮毛矯正やパーマをかけていない通常の頭皮でも炎症を起こしてしまったり、頭皮ニキビの原因を作ったりしてしまうこともあります。
ミノキシジル系の発毛剤を利用している女性ですが、パーマ後や縮毛矯正後は育毛剤よりももっと間隔を空けて利用を再開してください。
縮毛矯正やパーマを行ってから4日から5日程度は間隔を空けるべきです。
心配であるならば、1週間程度開けても良いでしょう。
パーマの頭皮へのダメージ
パーマ液には危険な成分が含まれています。
パーマ液のPH(ペーハー)は頭皮のPHと全く異なります。
・頭皮のペーハー・・・弱酸性
・パーマ液のPH・・・強いアルカリ性
頭皮に良いシャンプーとして知られているのが、アミノ酸シャンプーです。
なぜアミノ酸シャンプーが頭皮に良いかというと、アミノ酸シャンプー自体も頭皮と同じ弱酸性だからです。
弱酸性の頭皮を弱酸性のシャンプーで洗っているので、頭皮の状態を維持したまま洗浄できる特徴を持っています。
一方で、頭皮のペーハーと全く異なるのがパーマ液です。
実はかなり強いタイプのアルカリ性となっており、頭皮に触れてしまうとかなりの刺激を受けることになってしまいます。
パーマ液を頭皮につけてしまうと「ピリピリ」とした感覚が実際にあるはずです。
ペーハーが違うパーマ液が頭皮についてしまうと、湿疹が発生したり、脂漏性皮膚炎が出てきたり、フケやかゆみといった症状が出てきたりといったことまで考えられるわけです。
薄毛の症状の一つに脂漏性脱毛症があります。
脂漏性脱毛症になると毛穴に皮脂が詰まってしまったり、皮脂の分泌量が極端に多くなったりすることで頭皮の皮脂バランスが崩れてしまい、抜け毛が多くなり、結果的に薄毛が進行してしまうわけです。
脂漏性脱毛症は男性に起こりやすい脱毛症と思われがちですが、パーマを利用している女性にも起こりやすい脱毛症の一つなので注意しなければなりません。
頭皮だけじゃない!髪の毛自体にも悪い影響をもたらすパーマ液
薄毛の原因は、もちろん頭皮にもあります。
これから生えてくる髪の毛にも大きな影響を与えてしまうことになるので、パーマを利用するときには十分に気をつけなければなりません。
しかし、今生えている髪の毛が弱くなってしまえば、当然髪の毛は薄く見えてしまうものです。
実は、パーマ液にはいま生えている髪の毛自体を補足してしまう作用まであるのです。
ブリーチの成分やパーマ液などには、髪の毛の中身であるケラチンというタンパク質を髪の毛の外へ排出させてしまう機能があるのです。
パーマ液によって髪の毛の根幹とも言える成分ケラチンがなくなっていくので、髪の毛がスカスカの状態になりかねません。
特にパーマを利用している方で、切れ毛が多い、という方はパーマを繰り返し行なっている影響の可能性が高いです。
髪の毛が細くなってしまえば、当然ボリュームもなくなってしまいます。
頭皮が露出しやすくなってしまい、薄毛に状態になってしまうのです。
頭皮だけではなく、髪の毛自体にもパーマ液は悪さをしてしまうもの、ということは覚えておきましょう。
どうしてもパーマや縮毛矯正がしたい時の有効な対処法
頭皮や髪に悪いと知っていてもどうしてもパーマや縮毛矯正をかけたい人は、それぞれの適切な期間(間隔)を覚えておきましょう。
・ショートヘアのケース・・・3ヶ月から4ヶ月に1回
・ロングヘアのケース・・・6ヶ月に1回程度
縮毛矯正を行うと、高温のヘアアイロンで直毛に矯正していくため、頭皮を痛めたり、髪の毛を痛めたりするので、どうしても行いたい場合には、間隔をあける方法を採用する他ありません。
短期間で再び縮毛矯正を実施してしまうと、頭皮の痛みが激しくなってしまいます。
前回のパーマや縮毛矯正を行った時の損傷がまだ影響を与えている可能性も出てくるので、できるだけ前回縮毛矯正を行った時から時間をあけましょう。
ショートヘアのケースとロングヘアのケースでは、縮毛矯正後にあける間隔も異なります。
ショートヘアのほうが短期間で行わなければならないので、特に頭皮が傷みやすい、といった特徴を持っているので注意してください。
逆にロングヘアの場合は、髪の毛に痛みが出やすいので、その点は注意しましょう。
くせっ毛が比較的弱い、といった場合には、もう少し間隔を空けて対処するのもおすすめです。
一度縮毛矯正を行えばしばらくは効果が持続してくれるので、ショートヘアであっても半年程度は間隔をあけられる場合もあります。
ロングヘアであった場合には、1年近く感覚をあけても問題ないこともあります。
パーマの適切な期間(頻度)
パーマの薬剤の効果が切れてくるのが、大体2ヶ月程度です。
ですから、2ヶ月に1回程度の頻度でパーマを行うのが適切とされています。
それ以上短い頻度でパーマを行ってしまうと、満足のいく効果を得られず頭皮や髪の毛を痛めてしまうだけになってしまうかもしれません。
また、髪の毛が長い方であれば、パーマの効果が3ヶ月程度は保てる場合もあるので、その辺りは個人的な感覚も大事にしましょう。
スタイリングが決めづらくなってきたら、そろそろパーマをかける時期、と覚えておくべきです。
パーマや縮毛矯正は美容院で行うこと
パーマ液や縮毛矯正の溶剤が頭皮についてしまうと、頭皮への強い刺激によって頭皮環境が悪化したり、最悪薄毛につながるようなこともあります。
そこで注意しなければならないのが、自分でパーマや縮毛矯正を行わないことです。
確かに、自宅で行ってしまうと美容院で行うよりもかなり格安で行えますよね。
節約するために、自宅でパーマや縮毛矯正を行っているケースも多いでしょう。
しかし、自分で行うと、どうしても頭皮にパーマや縮毛矯正の液体がついてしまうリスクがあります。
頭皮が痛む原因を自分で作ってしまうことになります。
美容室で美容師さんにパーマや縮毛矯正を行ってもらえば、頭皮に付く可能性はかなり低くなります。
もちろん100%頭皮につかないようには出来ないわけですが、人に行ってもらうだけで、その確率は格段に下がるわけです。
パーマや縮毛矯正で頭皮や髪の毛が弱っている方におすすめな育毛剤の成分
パーマや縮毛矯正で髪が傷み細くなっている場合、以下のような頭皮の血行促進効果のある有効成分を含んでいるヘアケア製品や育毛剤を利用したケア方法がおすすめです。
・センブリエキス
・M-034
・セファランチン
・ピディオキシジル
・ニンジンエキス
・ヒキオコシエキス
・ジフェンヒドラミンHC
・トウガラシチンキなど
縮毛矯正やパーマで傷んだ頭皮の血行が促進されるようになれば、髪の毛にたっぷりと栄養が送られるようになります。
新しく生成される髪の毛が太くてたくましい状態になるわけです。
パーマ液や縮毛矯正の溶剤で弱ってしまった髪の毛も根本がしっかりとすれば、ボリュームがあるように見えます。
育毛剤に配合されている頭皮の血行促進成分は、頭皮環境の改善にも役立ちます。
皮膚も血液によって栄養が運ばれて髪の毛が生えてきます。
ターンオーバーが早まるので、パーマや縮毛矯正で弱った皮膚も早急に改善する、といった効果が得られます。
抗アレルギー作用のある成分
パーマや縮毛矯正によって頭皮に炎症ができている場合は、アレルギーが発生している可能性が極めて高いです。
パーマ液や縮毛矯正の溶剤が皮膚に触れることによって赤みが出てきてしまうのです。
普段から抗アレルギー作用のある成分を育毛剤で摂取していくことで、頭皮がそれらの溶剤に影響を受けにくくなる、といったことも十分に考えられるわけです。
育毛剤に含まれる抗アレルギー成分例
・β-グリチルレチン酸
・グリチルリチン酸ジカリウム
・セファランチン
・タマサキツヅラフジアルカロイドなど
保湿作用のある成分
頭皮環境が悪化してしまう一つの原因が乾燥です。
女性は特に皮膚が乾燥しやすい、といった性質を持っています(ホルモンの関係で男性よりも分泌される皮脂の量が圧倒的に少ない)。
頭皮は潤うことによって刺激に対抗しています。
仮に頭皮が乾燥してしまうと、皮膚のバリア機能がない状態となってしまい、ちょっと刺激を与えただけでもお肌が損傷してしまうのです。
ちょっと触ったり掻いたりしただけなのに皮膚が赤くなってしまった、といったケースはそのお肌が乾燥している可能性が極めて高いわけです。
育毛剤で普段から頭皮の保湿を実施していれば、頭皮が堅牢性を増しているような状況になります。
パーマ液や縮毛矯正の溶剤による影響を大きく低減できるのです。
育毛剤に含まれている保湿機能のある成分例
・アロエエキス(アロエ抽出液)
・ホホバオイル
・椿オイル
・センブリエキス
・アルテア抽出液
・L-セリン
・海藻エキス(M-034)
・キトフィルマー
・キナエキス
・ゼニアオイエキス
・ピロリドンカルボン酸ナトリウムなど
抗炎症作用のある成分
水際対策となりますが、炎症を抑えこむことが出来る成分が含まれている育毛剤を普段から利用していれば、パーマや縮毛矯正をした時に頭皮に問題が発生してしまうようなケースは少なくなります。
抗炎症作用のある成分は、実際に多くの育毛剤に含まれています。
頭皮環境の改善のために利用されているのです。
育毛剤に含まれている抗炎症作用のある成分例
・グリチルリチン酸ジカリウム
・β-グリチルレチン酸
・カミツレエキス
・甘草エキス
・コウキエキス
・サリチル酸
・カンフル
・キナエキス
・ヒノキチオール
・マツエキス
・チョウジエキス
・塩酸ジフェンヒドラミン(ジフェンヒドラミンHCI)など
抗菌・殺菌作用のある成分
抗菌機能のある成分や殺菌機能のある成分ですが、頭皮環境が悪化しにくくするためのものです。
パーマや縮毛矯正で頭皮が損傷してしまうと、頭皮の常在菌のバランスも崩れてしまいます。
その結果、痒みが日常的に発生してしまったり、フケが大量に発生したりしてしまいます。
そこで、菌が悪さをしないようにするために用いるべきなのが、抗菌・殺菌機能を持っている成分が配合された育毛剤です。
日常的に利用することで、頭皮環境が安定します。
育毛剤に含まれている抗菌・殺菌作用のある成分例
・クララエキス
・β-グリチルレチン酸
・トウキエキス
・ドクダミエキス
・冬虫夏草エキス
・マツエキス
・ローマカミツレエキスなど
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